※NGO:非政府組織(Non-Governmental Organizations)
教材開発への協力
学校建設に比べて、はるかに少ないのが教材開発への協力だろう。しかし、いい教材は、子どもを学校に引き付け、ドロップアウトを防ぎ、教員の教える力を高めていく可能性を秘めていることを、教材開発に携わる者は実感している。教える中味さえ明確であれば、校舎がなくとも授業は始まるのだ。だからこそ、NGOは、現実的な選択肢として、ノンフォーマル教育の分野で活動を広げてきたのだろう。
「ODAの校舎は立派過ぎる。建設費を削って、副読本の費用に回してもらいたい」
こんな声が、現地の行政官から、副教材(副読本)の協力を行うNGOに伝えられている。
また、NGOはODAが関わりにくいであろう少数民族の文化を取り込んだ教材の開発も手がけている。今後、様々な連携を通じ、公教育の教材開発への展開が予想される。そのようなことを想定しつつ、ガイドラインづくりを試みた。