2 G7外相会合
(1)G7長野県軽井沢外相会合(4月)
4月16日から18日に開催されたG7長野県軽井沢外相会合では、G7外相間で率直かつ踏み込んだ議論を行い、会合の成果としてG7外相コミュニケを発出しました。
セッション全体を通じて、5月のG7広島サミットに向けたG7外相間の連携を確認し、サミットが広島で開催されることも念頭に、核軍縮・不拡散についても議論を行いました。また、アジアで唯一のG7メンバーである日本で開催したことも踏まえ、中国、北朝鮮、ASEAN、太平洋島嶼国など、インド太平洋に関して充実した議論を行いました。
会合の結果、G7として初めて、日本が重視する法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序へのコミットメントや、世界のどこであれ一方的な現状変更の試みに強く反対することを文書の形で確認しました。



(2)G7外相会合(11月)
11月7日及び8日に東京で開催したG7外相会合では、特にイスラエル・パレスチナ情勢についてG7外相間で率直かつ踏み込んだ議論を行いました。上川外務大臣は、議長として、議論を取りまとめ、包括的なメッセージを外相声明として発出することに貢献しました。
ウクライナ情勢に関しては、G7として、現下の国際情勢の中にあっても、結束して厳しい対露制裁や強力なウクライナ支援に取り組む姿勢は不変であることを確認したほか、戦略的に最も重要なインド太平洋についても議論しました。また、G7外相会合として初めて、中央アジア5か国と対話を行い、G7と中央アジア諸国の協力の方向性を確認する機会となりました。
さらに、日本議長年の優先事項である国際的なパートナーへの関与強化について幅広い議論を行い、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化、気候変動、核軍縮、女性・平和・安全保障(WPS)を含むジェンダー平等などについて、G7の枠組みを超えて更なる国際的な連帯を築くため取り組んでいくことで一致しました。

