国連外交

平成30年7月20日

 2018年7月9日(月曜日)及び10日(火曜日),外務省は,国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)において,日本企業を対象に,国連ビジネス・セミナーを開催いたしました。同セミナーには,国連事務局を含む13の国際機関等の調達担当者が参加し,国連ビジネスの概要,国連への企業登録,入札手順,入札書類の準備に至るまで詳細な説明を行うとともに,参加企業・団体との個別相談セッションを行いました。

1 セミナー開催の背景

  • (1)国連を始めとする国際機関は,途上国への支援等のために物品・サービスを各国企業から購入(調達)しています。国連システムの調達対象分野は輸送サービス,自動車,簡易住居,食料,燃料,医療関連製品,医薬品,建設機材,IT等,多岐にわたっています。国連でのビジネス参入には企業登録が必要となりますが,日本企業にも参入のチャンスは開かれており,国連側も日本企業に関心を有しています。
  • (2)外務省では,日本企業の国連調達への参入を促進するため,国際機関等の調達関係者の参加を得て,2015年から国連ビジネス・セミナーを開催しています。今回のセミナーは,各国際機関等の調達制度について,調達部門の担当者からの説明を聞き,また,個別に国際機関等の担当者と直接コンタクトできる貴重な機会となっています。

2 今次セミナーの概要

(1)プレゼン・セッション1「国連調達の現状と企業登録システムの活用法」

 冒頭,三宅浩史国連企画調整課長が挨拶し,本セミナーの開催にあたり,ご協力頂いた国際機関や企業・団体の方々への謝意を表明するとともに,国連システム全体の調達額が過去8年右肩上がりで2兆円に上る一方で,日本企業の受注額の割合が0.91%に留まっていると述べ,国連調達のためのUN Global Marketplace(UNGM)に登録し,本セミナーをきっかけに多くの企業が国連調達に参加することを期待すると述べました。続いて,国連調達の概要や具体的な調達プロセスに関して国連事務局総務サービス調達部によるプレゼンテーションが行われました。

発表資料

(2)プレゼン・セッション2「日本における国連調達の課題と可能性。商機を逃さないために知っておくべきこと」

発表資料

(3)プレゼン・セッション3「PKO現場における調達」

 PKO現場における調達ニーズ及び各機関の調達プロセスに関して,国連フィールド支援局(UN/DFS)から,30分程度プレゼンテーションが行われました。

発表資料

(4)プレゼン・セッション4「保健・医療,開発分野における調達」

 保健・医療,開発分野の調達ニーズ及び各機関の調達プロセスに関して,国連児童基金(UNICEF),国連開発計画(UNDP),国連工業開発機関(UNIDO),国際原子力機関(IAEA)から,各30分程度プレゼンテーションが行われました。

発表資料

(5)プレゼン・セッション5「人道支援分野における調達」

 人道支援分野の調達ニーズ及び各機関の調達プロセスに関して,国連世界食糧計画(WFP),赤十字国際委員会(ICRC),国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)から,各30分程度プレゼンテーションが行われました。

発表資料

(6)個別相談セッション(7月9日(月曜日)及び10日(火曜日))

 以下の13国際機関等の調達担当者との個別相談セッションには事前に登録した計56企業・団体が参加しました。

3 参加企業・国際機関

 本セミナーには,計123社・団体200名が参加しました。
 また,出席した国際機関等は以下のとおりです。

国連調達部(UN/PD),国連フィールド支援局(UN/DFS),国連開発計画(UNDP),国連児童基金(UNICEF),国連難民高等弁務官事務所(UNHCR),国際移住機関(IOM),赤十字国際委員会(ICRC),国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC),国連工業開発機関(UNIDO),国際原子力機関(IAEA),国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS),国連世界食糧計画(WFP),国連人間居住計画(UN Habitat)



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