欧州連合(EU)
安倍総理とユンカー欧州委員会委員長との昼食会

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
9月27日午後12時30分(日本時間同日午後7時30分)から約70分間,ブリュッセルを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,ジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長(H.E. Mr. Jean-Claude Juncker, President of the European Commission)と昼食会を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,ユンカー欧州委員長から,本日は欧州委員長として貴首相をお迎えする最後の会談となる,5年間安倍総理との間で日EU関係(PDF)を大きく発展させることができたことに改めて感謝する,特に日EU・EPA(経済連携協定)及び日EU・SPA(戦略的パートナーシップ協定)の締結,本日署名した連結性に関する文書(「持続可能な連結性及び質の高いインフラに関する日EUパートナーシップ」(骨子(PDF)
/仮訳(PDF)
/英文(PDF)
))はそれを象徴するものである,この5年間の日EU関係のかかる発展は安倍総理との良好な個人的関係があったからこそである旨述べました。これに対し,安倍総理から,自分は歴代の総理の中で最も頻繁にブリュッセルを訪問した総理大臣である,ユンカー欧州委員長との個人的な信頼関係は日EU関係をより強固なものとし日EU・EPA及びSPAを締結することができた,改めてユンカー欧州委員長に感謝したい旨述べました。また,ユンカー欧州委員長から,今朝の「欧州連結性フォーラム」で述べたとおり乗客予約記録(PNR)に係る協定については交渉の開始をEU加盟国に求めることを本日決定した,安倍総理のイニシアティブによるDFFT(信頼性のある自由なデータ流通)の分野についても引き続き双方で協力していきたい旨述べました。
2 安倍総理から,東日本大震災後の日本産食品等の輸入規制緩和に向けたEU内のプロセスが引き続き前進していることを歓迎し,これらの早期実現を期待する旨述べるとともに,ユンカー欧州委員長の尽力に謝意を表明しました。
3 両首脳は,英国のEU離脱,対米関係,朝鮮半島を含むアジア情勢等の地域情勢や,安全保障等の分野における日EU間の今後の協力等についても,意見交換を行いました。