自由貿易協定(FTA)/経済連携協定(EPA)

平成29年11月14日
RCEP首脳会議(写真提供:内閣広報室)
RCEP首脳会議(写真提供:内閣広報室)
本14日、ASEAN関連首脳会議に出席するためフィリピン・マニラを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は、RCEP交渉参加16か国によるRCEP首脳会議に出席したところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭、議長のドゥテルテ大統領から、RCEPを経済発展の推進力、また、経済統合の道筋とするために、交渉の妥結に向けて努力すべき旨の発言がありました。

2(1)安倍総理は、発言の中で、議長のドゥテルテ大統領のイニシアティブに謝意を表しました。また、「共同首脳声明」を支持し、世界的に反グローバリズムや保護主義的な声が高まる中、世界の成長センターであるアジア太平洋地域から国際社会に対して自由貿易推進の力強いメッセージを発信することは有意義である旨述べました。

(2)また、市場アクセスの改善のみならず、自由で公正なルールの構築や、そのための協力を重視している旨述べました。この点、TPP11については、先日、ハイスタンダードなルールに合意したところだが、質の高いルールは東アジアの包摂的な経済成長につながると述べ、RCEP交渉の重要性を強調しました。その上で、知的財産の保護、税関手続の整備、電子商取引上のルールや公正な競争環境の整備が重要である旨指摘しました。

(3)そして、日本は、この地域の多様性、また発展段階が異なることも踏まえ、様々な能力構築支援等を行っていく用意があると述べました。その上で、来年の議長国のシンガポールと協力して、質の高いRCEPの早期妥結にむけて主導的な役割を果たしていきたい旨述べました。

3 その他の出席者からは、フィリピンのイニシアティブを評価する、2018年にさらなる交渉の進展を達成するために取組を強化する必要がある、交渉を加速化する必要はあるが質の高さも追求すべき、各国首脳レベルが引き続き交渉にコミットしていくことが重要といった発言がありました。

4 会合後、「RCEP交渉の首脳による共同声明」仮訳(PDF)別ウィンドウで開く / 英文(PDF)別ウィンドウで開く)が発出されました。

[参考]RCEP交渉参加国:ASEAN10か国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)、オーストラリア、中国、インド、日本、韓国、ニュージーランド


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