核軍縮・不拡散

平成28年10月27日
第7回アジア太平洋保障措置ネットワーク年次会合の開催1
第7回アジア太平洋保障措置ネットワーク年次会合の開催2
第7回アジア太平洋保障措置ネットワーク年次会合の開催3

1 概要

(1)10月18日から19日まで,第7回アジア太平洋保障措置ネットワーク(Asia Pacific Safeguards Network(APSN))年次会合が外務省において開催され,ASEAN諸国(インドネシア,カンボジア,タイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス),バングラデシュ,モンゴル,韓国,オーストラリア,カナダ,米国及び国際原子力機関(IAEA)から保障措置実施関連業務の責任者等が参加しました。議長は,相川一俊外務省軍縮不拡散・科学部長が務めました。

(2)会合冒頭,武井俊輔大臣政務官から,国際的な不拡散体制の維持・強化と原子力の平和的利用の裏付けとしての保障措置の重要性について述べました。また,9月9日に北朝鮮が5回目の核実験を実施したことを受け,新たな制裁措置を含む安保理決議の採択,各国による安保理決議の厳格な履行等を通じ,国際社会が一致して北朝鮮に対する圧力を一層強化していく必要性を述べました。

2 評価

(1)会合では,各国から国内保障措置の実施状況が紹介されたほか,人材の構築支援やより効率的な保障措置の実施に向けた課題について話し合いました。また,保障措置を通じた核不拡散活動の継続的な努力の必要性が再確認されました。昨年に比べても,活発な意見交換が行われるなど,参加者による意識の向上が見られました。

(2)各国は,次回第8回会合に向け,各ワーキンググループ(保障措置実施に係るプラクティス,人材構築,IT支援,保障措置の国内法体系,保障措置強化のための核セキュリティ)についてそれぞれの取組を進めることになっています。

(3)なお,参加者による我が国原子力関連施設の視察等,プログラムの拡充が図られました。

【参考】


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