核軍縮・不拡散
第8回アジア太平洋保障措置ネットワーク年次会合の開催
平成29年11月8日
![(写真1)第8回アジア太平洋保障措置ネットワーク年次会合の開催](/mofaj/files/000305965.jpg)
![(写真2)第8回アジア太平洋保障措置ネットワーク年次会合の開催](/mofaj/files/000305966.jpg)
1 概要
- (1)10月30日から31日まで,第8回アジア太平洋保障措置ネットワーク(Asia Pacific Safeguards Network(APSN))年次会合が韓国・釜山において開催され,ASEAN諸国(インドネシア,カンボジア,タイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス,フィリピン),韓国,オーストラリア,カナダ,米国,モンゴル,スリランカ,ネパール,国際原子力機関(IAEA)及び欧州保障措置技術開発学会(ESARDA)から保障措置実施関連業務の責任者等が参加しました。
- (2)我が国からは,外務省,原子力規制庁,日本原子力研究開発機構(JAEA)核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN),核物質管理センター(NMCC)の保障措置業務責任者等が出席し,我が国におけるIAEAの保障措置の実施状況や各国向け能力構築トレーニングの内容等について説明を行いました。
2 評価
- (1)会合では,各国から国内保障措置の実施状況が紹介されたほか,人材の構築支援やより効率的な保障措置の実施に向けた課題について話し合いました。また,保障措置を通じた核不拡散活動の継続的な努力の必要性が再確認されました。
- (2)各国は,次回第9回会合に向け,各ワーキンググループ(保障措置実施に係るプラクティス,人材構築,IT支援,保障措置の国内法体系,保障措置強化のための核セキュリティ)についてそれぞれの取組を進めることになっています。
参考
- APSNは,アジア太平洋域内の諸国からIAEAの保障措置に関わる実務責任者及び担当者らが一堂に会し,各国の知見の共有や率直な情報・意見交換を行う場として2009年に設立されました。我が国は,2014年9月にオーストラリアから議長国を引き継ぎ,2年間の任期を務めました(第8回会合からの議長国は韓国)。