アフリカ開発会議(TICAD)

令和元年8月30日

 8月30日(金曜日),横浜において第七回アフリカ開発会議(TICAD7)の3日目(最終日)が開催されたところ,概要は以下のとおりです。第1日目及び第2日目同様,安倍晋三内閣総理大臣が議長として出席しました。また,麻生太郎副総理が議長代理を務め,河野太郎外務大臣を始め,関係する各省の大臣等が出席しました。閉会式では,「横浜宣言2019」が採択され,安倍総理が閉会を宣言しました。

1 全体会合5

 河野外務大臣からは,昨年8月に東京で開催された「アフリカ賢人会議」コアグループ会合に言及しつつ,(1)アフリカのオーナーシップ,(2)脆弱な国家機構,(3)若者への投資及び人道支援の3点に着目した日本らしいアプローチの重要性について発言しました。また,「アフリカの平和と安定に向けた新たなアプローチ(NAPSA)」の内容を具体的に説明し,制度構築支援やアフリカ主導の平和支援活動の後押し,紛争予防・「平和の持続」に向けた制度構築・人作り支援を行うことを表明しました。アフリカ各国首脳等から,平和と安定は持続的な経済成長に不可欠であり,テロや紛争を解決するためにアフリカは日本をはじめとする開発パートナーの支援を必要としているといった意見が示されるとともに,シサノ元モザンビーク大統領からNAPSAに対する支持と日本の支援への感謝が表明されると共に,日本のノウハウを生かし,アフリカのオーナーシップをもってNAPSAと連携してアフリカの平和と安定及び開発を実現していきたいとの発言がありました。

2 全体会合6

 前日に行われたテーマ別会合の結果を各会合の議長から報告しました。日本からは河野外務大臣がブルーエコノミーに関するテーマ別会合の報告を行いました。また,麻生副総理から,会議全体を総括し,TICAD7は「人,技術,イノベーション」によりさらに前進するアフリカを描き出した,この前向きな進展に,日本とTICADは寄り添っていきたいとの発言がありました。

3 閉会式

 安倍総理大臣及び共同議長のエルシーシ・エジプト大統領から締めくくりの挨拶を行うと共に,成果文書として横浜宣言2019」(PDF)別ウィンドウで開くを採択し,「横浜行動計画2019」(PDF)別ウィンドウで開くをその付属文書として発表しました。


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