自由貿易協定(FTA)/経済連携協定(EPA)
日・モンゴル経済連携協定交渉の大筋合意及び日本国とモンゴル国の間の貿易・投資の促進に関する共同声明
平成26年7月22日
安倍晋三日本国内閣総理大臣と、日本国を訪問中のツァヒャー・エルベグドルジ・モンゴル国大統領は、2014年7月22日に会談し、会談の成果として以下の共同声明を発出した。
- 両国首脳は、2013年9月に策定された「戦略的パートナーシップのための日本・モンゴル中期行動計画」が順調に実施され、また、首脳・閣僚レベルの緊密な往来により、両国関係が活発に拡大・発展していることを歓迎するとともに、今後、「戦略的パートナーシップ」を一層強化するためには、両国の経済関係を着実に促進していく必要があるとの認識で一致した。
- 両国首脳は、両国が貿易・投資環境を整備する上で重要な経済連携協定の締結に向けた交渉が成功裏に実施され、大筋合意に至ったことを歓迎した。両国首脳は、幅広い分野を対象とする日モンゴル経済連携協定が、質及び水準の高い内容となることに満足の意を表明した。また、同協定が、両国間の物品、サービス、投資、そして人の流れを増加させ、相互補完性を有する両国経済関係を新たな段階に引き上げるものとなることを確信する旨表明した。両国首脳は、協定の署名及びそれぞれの国内法令に従い協定を発効させるための手続を早期に行うことで一致した。
- 安倍総理大臣は、経済連携協定の締結に向けた交渉が大筋合意に至ったことを受け、日本国を含む世界に輸出するモンゴル国産品の品質の向上及び数量の拡大を支援すべく、「モンゴルの輸出と産業多角化を促進するための『エルチ・イニシアティブ・プラス』」を実施することを提案した。また、安倍総理大臣は、経済連携協定が発効した暁には、同協定が有効に活用されるよう、モンゴル国における人材育成を含めた必要な支援を行っていく意向を表明した。これらに対し、エルベグドルジ大統領は感謝の意を表明した。
- エルベグドルジ大統領は、日本国を含む世界からモンゴル国への投資を促進すべく、モンゴル国の経済構造改革や明確で一貫した経済政策の運営に関する日本国からの協力を求めた。これに対し、安倍総理大臣は、モンゴル国の中長期的な経済政策の策定を後押しする意向を表明し、両国首脳は、経済アドバイザーの派遣等に向けての調整を加速化することで一致した。
東京にて 2014年7月22日
日本国内閣総理大臣 モンゴル国大統領
安倍晋三 ツァヒャー・エルベグドルジ