バングラデシュ人民共和国

令和2年8月5日

 8月5日、午後4時頃から約30分間、安倍晋三内閣総理大臣は、シェイク・ハシナ・バングラデシュ人民共和国首相(H.E. Sheikh Hasina, Prime Minister of the People’s Republic of Bangladesh)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、会談の冒頭、安倍総理大臣から、モンスーン期の洪水の被災者へのお見舞いとレバノンの大規模爆発の犠牲者へのお悔やみを述べ、ハシナ首相からは、日本の豪雨被害に対してお見舞いの言葉がありました。

1 両首脳は、先刻バングラデシュに対する新型コロナウイルス危機対応のための円借款供与に関する交換公文の署名が行われたことを歓迎しました。ハシナ首相からは、日本からの支援に対する謝意が表明され、両首脳は新型コロナウイルス感染症の収束に向けて協力していくことで一致しました。

2 両首脳は、地域の連結性を通じたバングラデシュの発展はインド太平洋地域全体の安定に資するものであり、ベンガル湾産業成長地帯(BIG-B)構想の下、高効率石炭火力発電所を含む南部チッタゴン地域開発に引き続き協力すること、及び再生可能エネルギー活用の支援により長期的な脱炭素化に資する協力も強化していくことを確認し、ハシナ首相から、こうした日本の多大な貢献に対する謝意が表明されました。また、安倍総理大臣から、投資・貿易の一層の促進に向けてバングラデシュの投資環境改善を要請しました。

3 安倍総理大臣から、バングラデシュ政府のこれまでのミャンマー・ラカイン州からの避難民の受入れを評価するとともに日本が支援を継続する旨、また、引き続きミャンマーに対し、帰還環境整備を促していく旨述べました。これに対しハシナ首相からは、避難民の早期帰還の重要性を強調するとともに、日本のこれまでの支援への感謝が述べられました。最後に、ハシナ首相は、来年の東京オリンピックの成功を心より楽しみにしている旨述べました。


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