スリランカ民主社会主義共和国

日・スリランカ首脳会談

平成27年10月6日

英語版 (English)

 本6日午後6時00分から約45分間,安倍晋三内閣総理大臣は,公式実務訪問賓客として訪日中のラニル・ウィクラマシンハ・スリランカ民主社会主義共和国首相(Hon. Mr. Ranil Wickremesinghe,Prime Minister of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka)との間で首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
 両首脳は,会談後,「日・スリランカ包括的パートナーシップに関する共同宣言骨子(PDF)別ウィンドウで開く日本語(PDF)別ウィンドウで開く英語(PDF)別ウィンドウで開く)」を発表しました。また,両首脳の立ち会いの下,円借款「バンダラナイケ国際空港改善計画(フェーズ2)(第二期)」(454億2,800万円)の署名式が行われました。

  • 共同記者発表
    (写真提供:内閣広報室)
  • 署名式に立ち会う両首脳
    (写真提供:内閣広報室)

1 冒頭

(1)安倍総理大臣から,約7年ぶりの訪日を歓迎するとともに,本年1月の大統領選挙,8月の総選挙の自由公正・民主的な実施による新政権の誕生に祝意を表しました。これに対し,ウィクラマシンハ首相から,訪日招待に感謝する、両国は戦後以来の良好な関係を培ってきた旨,今後は貿易・投資等,経済関係の強化をはじめ,日本との二国関係を包括的なものに強化したい旨述べました。

(2)両首脳は,両国の歴史的友好関係を「包括的パートナーシップ」に引き上げ,これを具体化するために,(ア)投資促進,(イ)国家開発計画への協力,(ウ)国民和解・平和構築に係る3つのイニシアティブを立ち上げることで一致しました。

2 政治・海洋協力

(1)安倍総理大臣から,民主主義,法の支配といった基本的価値を共有するスリランカと,二国間や国際場裡で協力したい旨,本年中に外務省高級事務レベル対話を開催したい旨述べるとともに,我が国の「平和安全法制(PDF)別ウィンドウで開く」について説明しました。また,海上自衛隊の寄港受入れや,人材育成と共に巡視艇供与を念頭に置いた調査が進展している状況を歓迎する旨述べました。

(2)これに対し,ウィクラマシンハ首相から,安倍総理大臣の考えに同意する旨,日本の平和への取り組みを評価し,諸課題について対話を進めたい旨,日・スリランカにとって海洋は重要な役割を果たしており,海洋の安全に関する協力を進めたい旨,日本との包括的な協力はスリランカが直面する諸課題への取り組みへの対応にとって重要である旨を述べました。

3 経済・経済協力

(1)安倍総理大臣から,スリランカ経済の潜在性に注目しており,今次訪日を契機として,貿易,投資の拡大の気運が増すことを期待し,政府間経済対話を早期に開催したい旨,バンダラナイケ国際空港の拡張に係る総額約450億円の円借款の供与を決定した旨述べるとともに,今後とも「質の高いインフラパートナーシップ」の下で,スリランカのインフラ整備に協力したい旨述べました。

(2)これに対し,ウィクラマシンハ首相から,日・スリランカ間の経済面での対話を強化したい旨,スリランカはアジアのバリューチェーンの中で重要な位置を占めうるものであり,日本からは貿易と投資を拡大させたい旨,この点で安倍総理から共同宣言にある3分野でのイニシアティブの提案を頂いたことに感謝する旨述べました。

4 国民和解・平和構築

(1)ウィクラマシンハ首相から,新政権における国民和解・平和構築に向けたコミットメントを表明するとともに,新たな国造り,特に北東部の紛争影響地域の復興・開発のため,日本の支援・協力をお願いしたい旨述べました。

(2)これに対し,安倍総理大臣から,新政権が国内外で信頼醸成を促進していることを高く評価し,我が国としても,スリランカの友人として,引き続きスリランカ自身による平和構築,国民和解の努力を後押しする考えを伝えました。

5 地域情勢・国際場裡での協力等

 両首脳は,国連安保理や東アジアの地域情勢についても意見交換を行いました。