インド
日印首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
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1 冒頭
安倍総理から,今回の日印首脳会談は通算10回目,強いインドは日本のためになり,強い日本はインドのためになる,日印関係は世界で最も可能性を秘めた二国間関係であり,モディ首相と共にその潜在力を全面的に開花させ,インド太平洋地域と世界の平和と繁栄を主導していきたい旨述べた。
これに対し,モディ首相から,安倍総理を自分の地元グジャラート州にお迎えすることができ大変嬉しい,「アクトイースト」と「自由で開かれたインド太平洋戦略」を一層連携させるとの考えを支持する旨述べた。
2 連結性
安倍総理から,連結性強化のための日印協力は戦略的に重要,東南アジアから,アフリカに至るまで,具体的案件の形成を加速したい,インド北東部において,インフラ整備や人的交流を中心とする包括的支援を実施したい旨述べた。
モディ首相から,日印による連結性の強化は,インド太平洋地域の更なる発展のためにも重要,ASEAN諸国やアフリカを始め,日本と具体的協力を推進したい旨述べた。
3 地域情勢(北朝鮮)
安倍総理とモディ首相は,日印両国は北朝鮮問題について,断固たる対応を取ること,また,先日採択された安保理決議を国際社会全体でしっかりと履行し,北朝鮮の政策を変えさせなければならないということを共に世界に訴えたいとの考えについて完全に一致した。
4 高速鉄道起工式典
安倍総理から,先程の素晴らしいインド高速鉄道起工式典に感謝,研修施設の着工や1,000億円の円借款供与等着実に成果を挙げている,メイク・イン・インディアを官民挙げて進めたい,川崎重工とBHELの協業を歓迎,インドの在来線の安全に貢献すべく,専門家派遣,鉄道安全セミナー等により協力を進めたい旨述べた。
モディ首相から,高速鉄道実現に国民や海外の関心も高く,日本との協力を是非成功させたい,インド人に夢を与えて,国民が一致して取り組むことが重要,改めて早期の開業に向けてあらゆる努力をしたい旨述べた。
5 政治・安全保障
6 経済・経済協力
安倍総理から,日印双方の強みを活かして投資・人材の基盤を強化し,メイク・イン・インディアを推し進め,インドから世界へ輸出したい,投資促進ロードマップや経産省とグジャラート州の合意を歓迎,日本式ものづくり学校について,スズキ,トヨタ,ダイキン,ヤマハ4校,寄附講座1講座を今夏に開始,日印友好の証ヴァラナシ国際会議場を,両国民に本日示すことができ喜ばしい旨述べた。
モディ首相から,日本企業の投資・進出,メイク・イン・インディアへの貢献,投資促進ロードマップを歓迎,環境対策を進めることを重視しており,HV自動車や太陽光発電の分野を始め,日本のとの協力を更に勧めたい,シップリサイクルヤードに対する日本の支援を感謝,日印友好の証ヴァラナシ国際会議場への支援決定に感謝する旨述べた。
7 人材育成
安倍総理から,本年の日印友好交流年から2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け,観光分野等の人的交流を抜本的に拡大したい,オープンスカイ合意,スポーツ交流を歓迎,映画交流も活発化させたい,更なるビザ緩和も今後実施する旨述べた。また,インドでの日本語教育強化はビジネスや人的交流の裾野を拡げるもの,100の教育機関で日本語講座が開設されることを前提に1,000人の日本語教師の研修を実施したい旨述べた。
モディ首相から,人的交流に向けた日本側の様々な取組を歓迎,人的交流分野の潜在性は大きく,日本のイニシアティブは両国の友好関係の促進に資するもの,JNTOのデリーオフィスの開設を歓迎,インドでの日本語教育強化の重要性を理解,日本と連携して進めていきたい旨述べた。