岸田外務大臣

平成26年8月10日
8月10日,ASEAN関連会合に出席するためミャンマーのネーピードーを訪問した岸田文雄外務大臣は,同日午後5時25分から約40分間,インドのスワラージ外相と会談したところ,概要以下のとおり。
  1. 冒頭,岸田大臣から,日本とインドはアジアの二大民主主義国として,普遍的価値と戦略的利益を共有している,モディ新政権発足後の初の外相会談に当たって,日・インド「戦略的グローバル・パートナーシップ」の重要性を改めて確認しておきたい旨述べた。更に,自分は広島の出身であるが,モディ首相が6日に行った広島原爆犠牲者追悼メッセージと,毎年8月にインド議会が広島と長崎の原爆犠牲者追悼のため黙祷を行っていることに感謝する旨述べた。これに対しスワラージ外相から,お会いするのは今日が初めてだが、岸田大臣からは、自分の外相就任時にお祝いの電話を頂いた、日印間ではこれまでも強固な関係を築いてきたが、モディ新政権の下で一層強固な関係を築いていくことを約束する旨述べた。

  2. 岸田大臣から,政治・安全保障分野における日印協力について,先月に日米印海上共同訓練「マラバール」が実施されたことを歓迎すると共に、日印外相間戦略対話を継続し、次官級「2+2」対話や日米印対話を更に強化していきたいと述べたのに対し、スワラージ外相から,これら対話の継続・強化の必要性に完全に同意する、特に外相間戦略対話について,双方の都合の良い機会に実現したい旨の発言があった。

  3. 経済・経済協力分野における日印協力について,岸田大臣から、日本の対インド投資の促進,高速道路をはじめとするインフラ整備支援,インドと近隣諸国の地域連結性強化に向けた協力を強化したいと述べたのに対し,スワラージ外相から,日本の取組を歓迎すると共に,経済分野については、新政権の下で、100のスマートシティー計画など、様々なイニシアティブが示されている,これら新たな分野においても日本との協力を強めていきたい旨発言があった。

  4. また、国際場裡での協力に関し、岸田大臣より、国連創立70周年を迎える2015年に向け,G4及び日印間で緊密に協力して安保理改革の機運を高めていきたい旨述べたのに対し、スワラージ外相より,日印間の協力を強化し、更にはアフリカ諸国などとも協力を強化することで、2015年の改革実現に向けて共に協力していきたい旨述べた。


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