マレーシア

平成30年11月6日
マハティール・マレーシア首相
を出迎える安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
(写真提供:内閣広報室)
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
(写真提供:内閣広報室)

 本6日,午後0時35分頃から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のマハティール・ビン・モハマッド・マレーシア首相(Tun Dr. Mahathir bin Mohamad, Prime Minister of Malaysia)と,首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。会談には,河野太郎外務大臣,柴山昌彦文部科学大臣,西村康稔内閣官房副長官,野上浩太郎内閣官房副長官他が同席しました。

  • 画像2
    握手を交わす両首脳
    (写真提供:内閣広報室)
  • 画像2
    日・マレーシア首脳会談
    (写真提供:内閣広報室)

1 冒頭,安倍総理大臣から,訪日を歓迎する,再会できて嬉しい,桐花大綬章の受章(PDF)別ウィンドウで開くを心よりお祝いする,両国間の協力について更に議論を深めるとともに,地域や国際社会の課題についても意見交換したい旨述べました。これに対し,マハティール首相から,安倍総理大臣にお会いできて嬉しい,桐花大綬章の受章は大変な名誉である,改めて日本との関係を強化していきたい旨述べました。

2 続けて,マハティール首相から,6月の訪日以来,様々な協力の課題をフォローアップしていただき感謝する,特に,債務問題に対応するためのサムライ債の発行について感謝する旨述べました。これに対し,安倍総理大臣から,マハティール首相から期待を寄せられている日本の大学の分校設置に関して両国の間で実現に向け十分に相談していきたい,同じく期待の高いサムライ債について国際協力銀行(JBIC)保証付で発行を目指していく,交通及び教育・人材育成分野を念頭に置いた円借款を今後マレーシア側と検討していく,さらに交通分野では,総合的な旅客・貨物交通改善の調査に着手し,この調査が具体的な協力につながることを期待する,今月末には,JR九州及びJR貨物の専門家をマレーシアに派遣する,マハティール首相のもとで再活性化された東方政策の下,我が国としても,教育,投資促進,人材育成,技術移転等の分野で引き続き連携する考えである旨述べるとともに,こうした協力は,我が国が重視するSDGs自由で開かれたインド太平洋(PDF)別ウィンドウで開くを実現していく上でも重要な取組である旨述べました。

3 さらに,両首脳は,TPP11別ウィンドウで開くRCEPについても引き続き連携することとしました。また,両首脳は,北朝鮮や南シナ海を始めとする地域・国際場裡における喫緊の課題についても率直かつ有意義な意見交換を行い,更に連携していくことで一致しました。特に,北朝鮮情勢については,朝鮮半島の非核化に向け,安保理決議の完全な履行が必要との立場が共有されるとともに,拉致問題の早期解決に向け安倍総理大臣から理解と協力を求めたのに対し,マハティール首相から支持が表明されました。

  • 画像2
    共同記者発表
    (写真提供:内閣広報室)
  • 画像2
    共同記者発表
    (写真提供:内閣広報室)

マレーシアへ戻る