報道発表

ユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」への拡張登録

令和7年12月11日

 12月8日から12月13日までの日程で、インド共和国の首都ニューデリーで開催されている第20回ユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会において、「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(代表一覧表)」への登録についての審議が行われました。

 その結果、12月11日、我が国から提案していた「和紙:日本の手漉和紙技術」、「山・鉾・屋台行事」、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」の拡張登録が決定しました。

(参考1)拡張登録

 既に人類の無形文化遺産の代表的な一覧表に登録されている無形文化遺産に関し、新たに指定された文化財等を追加してユネスコに登録するもの。「和紙:日本の手漉和紙技術」は2014年(平成26年)、「山・鉾・屋台行事」は2016年(平成28年)、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」は2020年(令和2年)に登録済み。

(参考2)無形文化遺産保護条約

 伝統的舞踊、音楽、演劇、工芸技術、祭礼等の無形文化遺産を消失の危機から保護し、次世代へ伝えていくことを目的とし、2003年の第32回ユネスコ総会において採択。我が国は2004年6月に締結。締約国数は、2025年12月現在185か国。

(参考3)人類の無形文化遺産の代表的な一覧表

 無形文化遺産の認知や重要性についての意識の向上、文化の多様性を尊重する対話の奨励を目的として、「無形文化遺産保護条約」により作成、更新及び公表することが定められた一覧表。我が国からは、「伝統的酒造り」を含む23件が登録されている。

(参考4)ユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会

 ユネスコ無形文化遺産保護条約の締約国から選出された24か国で構成され、年1回開催。評価機関の勧告を踏まえ、代表一覧表への登録について最終決定する。


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