報道発表
松本外務大臣政務官によるアッバース・パレスチナ大統領及びムスタファ・パレスチナ首相表敬
令和7年8月14日


8月14日、パレスチナを訪問中の松本外務大臣政務官は、現地時間同日午前10時から約50分、ムハンマド・ムスタファ・パレスチナ首相(H.E. Dr. Mohammad Mustafa, Prime Minister of Palestine)を、現地時間同日午後1時から約40分、マフムード・アッバース・パレスチナ大統領(H.E. Dr. Mahmoud Abbas, President of Palestine)をそれぞれ表敬したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、松本政務官から、我が国として、イスラエル及びパレスチナ双方の信頼醸成と交渉を通じた「二国家解決」の実現を重視しており、これを支持する我が国の一貫した立場を強調しました。また、西岸における入植活動は国際法違反であり、入植地の拡大につき、強い懸念を表明しました。
- その上で、松本政務官から、パレスチナが、国家としての内実を備え、持続可能な形で存在し、イスラエルと平和かつ安全に共存し、もって地域の安全への貢献が確保されることを重視している旨述べつつ、パレスチナ自治政府(PA)改革の目に見える前進に期待する旨述べました。
- また、松本政務官から、パレスチナの経済的自立が不可欠である旨指摘しつつ、これまで我が国が主導してきた「平和と繁栄の回廊構想」や「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合」(CEAPAD)、そして先般ニューヨークで開催された「パレスチナ問題の平和的解決及び二国家解決の実現のためのハイレベル国際会合」における分科会議長としての我が国の貢献を踏まえ、喫緊の課題であるガザ支援を含め、我が国として必要な対応を検討していく旨述べました。
- これを受けて、アッバース大統領及びムスタファ首相から、壊滅的なガザの人道危機に触れつつ、我が国の原則に基づく「二国家解決」支持の立場及び長年のパレスチナ支援に対して謝意が表明されるとともに、現下のパレスチナを巡る情勢や「二国家解決」の展望について説明がありました。