報道発表

英利外務大臣政務官の米国訪問(国連女性の地位委員会への出席)(結果)

令和7年3月13日

 3月10日から3月13日まで、英利アルフィヤ外務大臣政務官は、第69回国連女性の地位委員会(CSW)等に出席するため、米国のニューヨークを訪問したところ、概要は以下のとおりです。

1 英国政府主催女性の人権擁護者に関するハイレベルイベント

 3月11日午前、英利政務官は、英国国連常駐代表部において開催された女性の人権擁護者(Women Human Rights Defenders)に関するハイレベルイベントに出席し、女性の人権擁護者の平和構築や政治プロセスへの安全で意義ある参加は、WPSの観点から極めて重要である旨発言しました。

2 ウクライナ主催紛争下の性的暴力防止(PSVI)国際アライアンス会合

PSVI国際アライアンス会合に出席する英利政務官

 3月11日午後、英利政務官は、ウクライナ国連常駐代表部において開催された紛争下の性的暴力防止(PSVI)国際アライアンス会合に出席し、閉会挨拶を行いました。英利政務官は挨拶の中で、同アライアンス議長国のウクライナとともに日本が共同副議長に就任したことに言及しつつ、紛争下の性的暴力に関する日本の取組を紹介し、この分野における取組をさらに進めて行く旨発言しました。

3 紛争下の性的暴力に対する国連アクション主催イベント

紛争下の性的暴力に対する国連アクション主催イベントに出席する英利政務官

 3月12日午前、英利政務官は、紛争下の性的暴力に対する国連アクション主催イベントに出席し、開会挨拶を行いました。英利政務官は挨拶の中で、国連アクション及び同議長を務めるプラミラ・パッテン紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表(Ms.Pramila Patten, Special Representative of the Secretary-General on Sexual Violence in Conflict)に対し、リーダーシップに謝意を表した上で、日本は2017年(平成29年)から国連アクションに拠出しており、紛争下の性的暴力を終焉させ、包摂的な社会の構築及び国際的な平和と安全に貢献すべく、今後も連携し当該問題に取り組んでいく旨述べました。

4 CSW閣僚級ラウンドテーブル

紛争下の性的暴力に対する国連アクション主催イベントに出席する英利政務官

 3月12日正午、英利政務官は、国連本部で開催されたCSW閣僚級ラウンドテーブルに出席し、ステートメントを実施しました。英利政務官は、ステートメントにおいて、自身が国連職員としての立場を離れて以来3年足らずでCSW日本代表団長として国連の公式訪問を実現した速さは、包摂性とジェンダー平等に対する日本の直近の成果と継続的なコミットメントを物語っていると述べつつ、ジェンダー平等の達成に向けた日本政府の取組として、「男女共同参画基本計画」及び「女性活躍・男女共同参画の重点方針」の策定、民間セクター及び市民社会との協働、また女性・平和・安全保障(WPS)の推進について説明しました。

5 CSW一般討論

 3月12日午後、英利政務官は、国連本部で開催されたCSW一般討論に出席し、ステートメントを実施しました。英利政務官は、ステートメントにおいて、日本社会での女性活躍の動きが拡大していることを紹介しつつ、UN Womenへの拠出等を通じて日本がWPSを推進していくことを強調しました。
 さらに、女性に対するあらゆる差別の撤廃に向けた日本のコミットメントは不滅であり、日本は引き続き、国連機関、市民社会を始めとした様々なステークホルダーと連携しながら、日本及び国際社会のジェンダー平等及び女性のエンパワーメントに貢献していくと述べました。

6 国際機関の邦人職員との意見交換

 3月12日夜、英利政務官は、山﨑和之国連大使公邸で実施された国際機関等で勤務する邦人職員との意見交換会に出席しました。

7 国際機関及び各国代表等との二国間会談

 英利政務官は、各国・機関の閣僚が一堂に会するCSWの機会を捉え、11日から12日にかけて、以下の各国・機関代表との間で会談を実施し、今後の連携等について意見交換を行いました。

フォトバット米国務省グローバル女性問題室上級職員と握手する英利政務官 フォトバット米国務省グローバル女性問題室上級職員との会談
ミショー国連事務次長と握手する英利政務官 ミショー国連事務次長との会談
  • カトリーナ・フォトバット米国務省グローバル女性問題室上級職員(Ms. Katrina Fotovat, Senior Bureau Official, Office of Global Women’s Issues, U.S. Department of State
  • ジル・ミショー国連事務次長(安全保安局長官)(Mr. Gilles Michaud, Under-Secretary-General for Safety and Security, Department of Safety and Security (DSS)
  • シマ・サミ・バフース国連女性機関事務局長(Ms. Sima Sami Bahous, Executive Director of UN Women
  • タティヤナ・マツラ・セルビア共和国無任所大臣(ジェンダー平等・対女性暴力防止・女性の経済的・政治的エンパワーメント担当)(Ms. Tatjana Macura, Minister without portfolio in charge of gender equality, prevention of violence against women and economic and political empowerment of women
  • ラウラ・リッサネン・フィンランド共和国社会保障副大臣(Ms. Laura Rissanen, Her Vice-Minister, State Minister of Social Security
  • クリスティーナ・デュアルテ国連アフリカ担当事務総長特別顧問(Ms. Cristina Duarte, Under-Secretary-General (USG) and Special Adviser of the United Nations Secretary-General on Africa
  • オロール・ベルジェ・フランス共和国男女平等・差別対策担当大臣(Ms. Aurore Bergé, Minister for Gender Equality and the Fight against Discrimination
  • ローズマリー・ディカルロ国連政務・平和構築担当事務次長(Ms. Rosemary DiCarlo, Under-Secretary-General (USG) for Department of Political and Peacebuilding Affairs (DPPA)
バフースUN Women事務局長と握手する英利政務官 バフースUN Women事務局長との会談
マツラ・セルビア共和国無任所大臣と握手する英利政務官 マツラ・セルビア共和国無任所大臣との会談
リッサネン・フィンランド共和国社会保障副大臣と握手する英利政務官 リッサネン・フィンランド共和国社会保障副大臣との会談
デュアルテ国連アフリカ担当事務総長特別顧問と握手する英利政務官 デュアルテ国連アフリカ担当事務総長特別顧問との会談
ベルジェ・フランス共和国男女平等・差別対策担当大臣と握手する英利政務官 ベルジェ・フランス共和国男女平等・差別対策担当大臣との会談
ディカルロ国連政務・平和構築担当事務次長と会談する英利政務官 ディカルロ国連政務・平和構築担当事務次長との会談

(参考1)国連女性の地位委員会(CSW)

 国連経済社会理事会の下部組織である機能委員会の一つ。1946年に経社理決議により設立された。毎年3月に2週間、ニューヨークで開催され、ジェンダー平等、女性の地位向上に関する様々な課題が話し合われる。同委員会は45の委員国によって構成され、我が国は1958年からほぼ継続して委員国を務めている。

(参考2)別添

  1. 第69回国連女性の地位委員会閣僚級ラウンドテーブル・ステートメント(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く
  2. 第69回国連女性の地位委員会閣僚級一般討論・ステートメント(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く

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