報道発表

第17回日本国際漫画賞授賞式の開催

令和6年3月5日
第17回日本国際漫画賞授賞式の様子
演台に立ち、スピーチする上川外務大臣の様子
参加者集合写真

 3月5日、飯倉公館において、第17回日本国際漫画賞授賞式が開催され、日本国際漫画賞実行委員長である上川陽子外務大臣が出席しました。

  1. 「日本国際漫画賞」は、海外への漫画文化の普及と漫画を通じた国際文化交流の促進を目的として、優れた漫画作品を創作した海外の漫画作家を顕彰するため、平成19年に外務省が創設しました。第17回を迎える今年度は、82の国・地域から587作品(いずれの数字も過去最多)の応募があり、最優秀賞1作品(台湾)、優秀賞3作品(香港、ベトナム、スペイン)を含む受賞作15作品が選ばれました。
  2. 授賞式では、国際交流基金の招へいによって訪日した最優秀賞及び優秀賞受賞作品の作者に対し、上川大臣から賞状が、里中満智子審査委員長からトロフィーがそれぞれ授与されました。
     上川大臣は挨拶の中で、受賞者への祝意と大きなエールを送りつつ、日本には、漫画の魅力を発信し続けるとともに、その優れた文化としての価値を守り、発展させていく責任がある、受賞作品が国境や言語、民族を超えて、世界中の人々の心を結びつける役割を果たしていくことを楽しみにしている旨述べました。
     また、里中満智子審査委員長から受賞作品への総評を述べる中で、受賞者の作品が広く読まれ、努力が今後も報われることを願っている旨発言がありました。
  3. 最優秀賞を受賞した台湾の簡嘉誠氏は、言葉や文化は違っても私たちはみな人間であり、感情的には理解し合えること、この賞に恥じないよう、今後も作画とストーリー作りに励んでいく旨を述べました。また、優秀賞を受賞した香港のボニー・パン氏や、ベトナムのナチ氏、スペインのアナ・オンシナ氏も、それぞれの受賞の喜びを語りました。
     また、受賞者から能登半島地震の被災者に対し哀悼の意が示されるとともに1日も早い復興をお祈りするとの発言がありました。
  4. 授賞式には、日本国際漫画賞実行委員、同賞審査委員のほか、漫画家、第1次審査に協力したコミック出版社の会をはじめとする編集者、国会議員などの関係者が出席しました。
(参考1)日本国際漫画賞とは

 世界に広がる漫画文化を通じて国際交流と相互理解の輪を広げることを目的として、平成19年に麻生太郎外務大臣(当時)が創設。

(参考2)応募作品の概要

 第17回となる今年度の日本国際漫画賞では、82の国・地域から過去最高となる587作品の応募があった。応募の多かった国・地域は、中国(第1位:83作品)、台湾(第2位:69作品)、アメリカ(第3位:39作品)。

(参考3)第17回日本国際漫画賞実行委員会のメンバー(委員長を除き50音順)
  • 上川陽子 外務大臣【委員長】
  • 梅本和義 国際交流基金理事長
  • 白石さや氏 (東京大学名誉教授)
  • 杉山恒太郎氏 (株式会社ライトパブリシテイ代表取締役社長)
  • フレデリック・L・ショット氏 (通訳・翻訳家・作家)
  • 丸澤滋氏 (小学館常務取締役)
(参考4)第17回日本国際漫画賞審査委員会のメンバー(委員長を除き50音順)
  • 里中満智子氏(漫画家)【委員長】
  • 一本木蛮氏(漫画家)
  • 大島誠氏(元漫画雑誌編集長)
  • 岸本憲治氏(元漫画雑誌編集長)
  • 森川ジョージ氏(漫画家)

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