報道発表

第13回日印外相間戦略対話

令和2年10月7日
第13回日印外相間戦略対話1
第13回日印外相間戦略対話2

 10月7日、午後0時30分頃から約75分間、茂木敏充外務大臣は、日米豪印外相会合出席のため訪日中のジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr S. Jaishankar, External Affairs Minister of India)との間で日印外相間戦略対話を開催したところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭
 茂木大臣から、ジャイシャンカル外相の訪日を歓迎した上で、本日は13回目を迎える日印外相間戦略対話を対面で実施する機会であり、率直な意見交換を行いたい旨述べました。また、茂木大臣は、インドとの戦略的関係を重視しており、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」を更なる高みに引き上げるため、ジャイシャンカル外相とも引き続き連携していきたいと述べました。
 ジャイシャンカル外相から、茂木大臣の誕生日についての祝意が述べられた後、前日の日米豪印外相会合や本日の日印外相間戦略対話をはじめ、ホスト国としての調整への謝意表明があり、茂木大臣と連携しつつ、日印関係を更に強化していきたい旨述べました。

2 二国間関係
 両外相は、政治・安全保障、経済・経済協力等につき幅広く意見交換を行いました。茂木大臣から、コロナ対策として、8月末にインドに対する500億円の緊急支援借款、及び、医療機材供与を目的とする10億円の無償資金協力に関する交換公文が署名されたことに言及しつつ、これらの支援が、新型コロナ対策を含むインドの保健・医療体制の強化に寄与することを期待する旨述べ、これに対してジャイシャンカル外相から謝意表明がありました。
 両外相は、ASEAN諸国や南西アジアなど第三国における日印協力を進めていくことや、高速鉄道事業を着実に進展させていくことの重要性も改めて確認しました。

3 地域情勢及び国際情勢
 両大臣は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現のための協力につき、幅広い意見交換を行い、インドが進めている「インド太平洋海洋イニシアティブ」を含め、引き続き連携を強化していくことを確認しました。
 両大臣は、北朝鮮情勢についても意見交換し、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め、ジャイシャンカル外相の支持を得ました。
 茂木大臣より、安保理非常任理事国選挙でのインドの当選に祝意を表し、両大臣は、安保理改革の早期実現に向けても協力していくことを確認しました。


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