報道発表

WTO・SPS委員会における日本産食品の安全性に関する状況報告

令和元年7月18日

1 7月15日から18日まで,スイス・ジュネーブのWTO本部において,WTO・SPS委員会が開催されました。

2 この会議には, 日本から,農林水産省,厚生労働省,経済産業省,外務省及び在ジュネーブの日本政府代表部から関係者が出席しました。

3 17日には,「福島第一原発事故後の日本産食品の安全性に関する状況」に関する欧州連合向けの説明会を開催し,日本産食品の安全性及び安全管理,福島第一原子力発電所の現状及び汚染水対策,海洋環境影響などの議題でプレゼンテーションを実施し,情報発信を行いました。

4 18日の公式会合では,我が国から議題「東京電力福島第一原発事故後の日本産食品の安全性に関する状況のアップデート」のセッションにおいて,日本産食品のモニタリング結果,IAEAの評価結果及び日本産食品に対する各国の規制撤廃・緩和の状況について紹介し,科学的根拠に基づく規制撤廃に向け,各国へ訪問しての対話や現地視察の受入れ等,加盟国と協力する用意があることを説明しました(回付文書骨子(PDF)別ウィンドウで開く)。我が国の発言を受けて,カナダから,日本の科学的証拠に基づく説明及び長年にわたり確保されている日本産食品の安全性を支持する旨発言がありました。

5 また,この機会をとらえ,日本から規制を維持している国々に対して,それぞれの規制内容や状況等に応じ,科学的根拠に基づく規制の早期撤廃に向けて働きかけを行いました。

【参考】WTO衛生・植物検疫(SPS)委員会
 衛生植物検疫措置の適用に関する協定(Agreement on the Application of Sanitary and Phytosanitary Measures)(SPS協定)の実施状況を監視するとともに,SPS協定に関する各国間の協議を促進するために設置。1年に3回(原則として,3月,6月,10月),WTO本部(スイス・ジュネーブ)で開催されている。また,必要に応じて,特別会合を開催。第1回会合は1995年4月に開催され,日本は第1回会合から参加。


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