報道発表
辻外務大臣政務官のキューバ訪問(結果)
5月15日(以下,現地時間),日本とキューバの外交関係樹立90周年に当たり,同国を訪問した辻清人外務大臣政務官は,キューバ政府関係者と二国間関係全般,地域情勢,国際社会の諸課題等について意見交換を行い,また現地日系人代表,日本企業関係者等と懇談したところ,概要は以下のとおりです。
1 キューバ政府要人との会談
(1)ロドリゲス外務大臣との会談
辻政務官は,午前11時05分から約55分間,ブルーノ・エドゥアルド・ロドリゲス・パリージャ外務大臣(H. E. Bruno Eduardo Rodríguez Parilla, Minister of Foreign Affairs)と会談しました。同会談において,ロドリゲス外務大臣からは,「令和」の時代の始まりに祝意を表し,外交関係樹立90周年という特別な時の訪問を歓迎するとともに,日本との関係を優先し重視する旨述べました。これに対し,辻政務官から,日・キューバ関係及びベネズエラ情勢を含む地域情勢についての我が国の立場を説明し,双方の間で忌憚の無い意見交換を行いました。
(2)ロドリゲス外務次官との会談及び同次官主催昼食会
辻政務官は,午前10時05分から約55分間,アナヤンシ・ロドリゲス・カメホ外務次官(H. E. Anayansi Rodríguez Camejo,Deputy Minister of Foreign Affairs)と会談しました。辻政務官は,国際社会の諸問題解決に向けた協力を要請するとともに,ベネズエラ情勢や北朝鮮問題等の地域情勢について,我が国の立場を説明し,キューバ側の理解と協力を要請しました。ロドリゲス外務次官は辻政務官のキューバ訪問を歓迎するとともに,国際社会の諸問題については対話を通じた平和的な解決が求められている旨述べました。
また,辻政務官は,その後行われたロドリゲス外務次官主催昼食会においても,日・キューバ間の課題と協力の可能性について協議を行いました。
(3)カリカルテ外国貿易・外国投資第一次官との会談
辻政務官は,午後2時05分から約50分間,アントニオ・ルイス・カリカルテ・コロナ外国貿易・外国投資第一次官(H. E. Antonio Luis Carricarte Corona, First Deputy Minister of Foreign Trade and Foreign Investment)と会談し,両国経済関係の諸課題について率直な意見交換を行いました。カリカルテ外国貿易・外国投資第一次官は,辻政務官の訪問を歓迎するとともに,日本企業によるキューバへの投資に期待する旨述べました。辻政務官は,キューバ側債務の返済が遅延している問題の早期解決を要請するとともに,キューバ政府による社会改革が一層前進することを期待する旨述べました。
2 その他
辻政務官は,ハバナ市内の日系人慰霊堂を参拝し,日系人の代表とキューバの日系社会の現状及びその活性化に向けた課題等について意見交換を行いました。また,現地に駐在する日本企業関係者,JICA関係者とも意見交換を行いました。