報道発表
室谷展寛文部科学省大臣官房付の
経済協力開発機構・原子力機関管理計画担当次長への採用
1 本5日(現地時間同日),経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)は,管理計画担当次長(Deputy Director-General for Management and Planning)に,室谷展寛(むろや のぶひろ)文部科学省大臣官房付を採用することを発表しました。
2 OECD/NEAは,OECDの専門機関として,加盟国政府間の協力を促進することにより,原子力エネルギーの平和利用に必要な科学的,技術的及び法的な基盤を発展させることを目的としており,原子力安全,原子力発電,廃棄物処理,放射線防護,原子力損害賠償等に関する意見交換等を行うほか,データバンクの運用を行っています。
3 我が国は,NEAに対し,財政的な貢献に加え,我が国の優秀な人材を派遣することにより,引き続きNEAの活動に積極的に協力,関与していく考えです。今般採用された室谷氏は,原子力の専門家として,NEAの活動の一層の活発化,効率化に貢献することが期待されます。
[参考]
ア NEAの加盟国は,ニュージーランド,チリ,イスラエル,エストニア,ラトビアを除くOECD加盟国30か国及びロシア,アルゼンチン,ルーマニア(計33か国)である。
イ 事務局長は前米国原子力規制委員会(NRC)委員のウィリアム・マグウッド氏で,事務局長以下,職員数は約120名(うち邦人職員は8名)。
(2)室谷展寛氏の略歴
1987年に東京工業大学を卒業後,科学技術庁に入庁。その後,科学技術イノベーションの諸政策の企画立案に従事。原子力分野では「原子力利用の基本的考え方」策定と「原子力白書」再開等(2017年)を内閣府にて担当。また,国際原子力機関(IAEA)保障措置実施部長として原子力平和利用の担保(2009~14年)を担当,国内保障措置の実施(2006~09年),在フランス日本大使館・原子力アタッシェとして日仏原子力協力の推進(2001~04年)等に従事。また,OECD科学技術産業局における勤務経験(1993~96年)等,豊富な国際経験を有する。2018年7月から文部科学省大臣官房付(内閣府参事官(原子力担当)併任)。