報道発表
アフガニスタンに対する国連世界食糧計画(WFP)を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
平成30年8月29日
1 本29日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,我が方鈴鹿光次駐アフガニスタン大使と先方ズラタン・ミリシッチ国連世界食糧計画(WFP)アフガニスタン事務所長(Mr. Zlatan Milisic,Representative and Country Director of WFP Afghanistan)との間で,アフガニスタンに対するWFPを通じた食糧援助として,総額3億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 アフガニスタンは,干ばつ,雪崩,洪水,地震等の自然災害多発国であることに加え,紛争の影響もあり,恒常的に食料が不足している状況にあります。特に本年はラニーニャ現象の影響で,降雨降雪量が著しく減少したことによって,同国34県中20県で干ばつ被害が認められた上,5月に発生した洪水により40万平方メートル以上の農地が被害に遭い,多くの国民が栄養不良に陥る危険性が指摘されています。
3 今回の協力は,アフガニスタン政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料を供与することにより,同国の食料事情を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。
4 我が国は,2016年のG7伊勢志摩サミットの機会に,中東安定化のために3年間で総額約60億ドルの包括的支援を表明(PDF)しており,この協力は同表明を具体化するものです。
[参考]アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
アフガニスタン共和国の面積は約65.28万平方キロメートル(日本の約1.7倍),人口は約3,466万人(2016年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は580米ドル(2016年,世界銀行)。