報道発表
国連「科学技術・イノベーション・ロードマップに関する専門家グループ会合」の開催
1 5月8日及び9日,東京において,国連「科学技術・イノベーション・ロードマップに関する専門家グループ会合」が,国連持続可能な開発目標(SDGs)のための科学技術イノベーション(STI)国連機関間タスクチーム主催,日本政府及び科学技術振興機構(JST)協力のもと,幅広い国々及び国際機関等12か国,70名を超える専門家や政策実務者の参加を得て開催されました。
2 冒頭,岸輝雄外務大臣科学技術顧問から,SDGs達成のためのSTI活用に関する工程表(STIロードマップ)の策定が,各アクターの取組を体系化する方策の一つとして有効である旨指摘しました。
3 同会合では,SDGs達成に向け,どのようにSTIを各国の国家戦略に盛り込んでいくべきか,科学者,産業界,政府機関,市民社会等様々なアクターをどう関与させ調整を図っていくべきか, STIをどのように社会実装につなげていくべきか等について活発な議論が行われました。また,我が国を含む複数の国から,STIロードマップの策定の意義やそれから得られた知見や教訓が共有され,能力強化支援を含む国際的なパートナーシップ強化のあり方等について議論されました。
4 今回の会合は,6月の国連での第3回STIフォーラムを見据えて開催されたものであり,STIロードマップ策定に向けた各国における具体的な行動を促し,2019年のG20,TICAD7やSDGs首脳会合の成果にもつなげていきたい考えです。
[参考1]岸外務大臣科学技術顧問
平成27年9月,外務大臣科学技術顧問として,岸輝雄東京大学名誉教授が任命された。外務大臣科学技術顧問は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。
[参考2]国連STIフォーラム
国連STIフォーラムは,年1回,政府,科学者,イノベーター,起業家,市民社会等の様々なステークホルダーが,SDGsの実施を巡るSTIについて議論する場。これまで2016年6月及び2017年5月の2回実施され(於:ニューヨーク国連本部),本年は6月5日及び6日に予定されており,星野俊也国際連合日本政府代表部大使・次席常駐代表が共同議長を務める。