報道発表

カンボジアに対する税関監視艇の贈与及び当該税関監視艇の改修・機材整備等に係る資金供与に関する書簡の交換

平成30年4月8日
カンボジアに対する税関監視艇の贈与及び当該税関監視艇の改修・機材整備等に係る資金供与に関する書簡の交換1
カンボジアに対する税関監視艇の贈与及び当該税関監視艇の改修・機材整備等に係る資金供与に関する書簡の交換2

1 本8日(現地時間同日),カンボジア王国の首都プノンペンにおいて,我が方河野太郎外務大臣と先方プラック・ソコン上級大臣兼外務国際協力大臣(H.E. Mr. PRAK Sokhonn, Senior Minister, Minister for Foreign Affairs and International Cooperation)との間で,税関監視艇の贈与に関する書簡の交換及び無償資金協力(経済社会開発計画)(供与額5億円)に関する交換公文の署名が行われました。

2 対象案件の概要

(1)税関監視艇の贈与
 カンボジアは,グッド・ガバナンスの確立を国家目標の一つに掲げ,公共財政管理の改善に取り組んでおり,特に,確実な関税の徴収を通じて税収を増加させるべく,税関の取締強化や関連法・政省令の整備,人材育成等様々な施策を実施しています。しかしながら,カンボジア関税消費税総局は,海洋領域における取締りに適した税関監視艇を所有していないことから,近海において頻発する小型船舶を利用した密輸に対して十分な取締りができていない状況です。
 そのような中,カンボジアから,税関監視艇の贈与について協力要請がありました。今般,財務省税関所属の税関監視艇2隻の贈与を行うことにより,カンボジアの税関当局の能力の向上を促し,同国の経済的・社会的安定,国民生活の向上等を図ることに寄与することが期待されます。また,今回の協力はカンボジアの海上法執行能力の強化につながり,「自由で開かれたインド太平洋戦略別ウィンドウで開く」の実現に資するものとなります。

(2)上記税関監視艇の改修・機材整備等に係る資金供与(経済社会開発計画)(供与額:5億円)
 この無償資金協力は,上記(1)の税関監視艇2隻に対する改修・機材整備等のための資金を供与するものです。


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