報道発表
アフガニスタンの平和と民主化定着のための無償資金協力に関する書簡の交換
1 本21日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,鈴鹿光次駐アフガニスタン大使とナポレオン・ナバロ国連開発計画(UNDP)アフガニスタン事務所副所長(Mr. Napoleon Navaro, UNDP Senior Country Director in the Islamic Republic of Afghanistan)との間で,14億7,300万円を供与額とする無償資金協力「アフガニスタン選挙支援計画」に関する交換公文の署名式が行われました。
2 アフガニスタンでは,本年から来年にかけて下院議会選挙,郡評議会選挙及び大統領選挙が予定されており,公正・透明性のある選挙を実現すべく,アフガニスタン政府及び独立選挙委員会(IEC),選挙不服申立て委員会(ECC)は,国連機関及び我が国を含む主要ドナーと連携しながら,円滑な選挙実施に向けた実施体制を準備しています。
3 この協力は,(1)独立選挙委員会(IEC)及び選挙不服申立て委員会(ECC)への能力強化,(2)有権者,選挙関連機関及び市民団体等への選挙プロセスに関する教育・啓発活動,(3)選挙への女性参加の促進,(4)選挙関連用品の調達,(5)安全対策,に係る支援を行うことで,公正かつ平和裡な選挙を実現し,アフガニスタンの平和と民主主義の定着の促進,さらには地域の安定化に寄与することを図るものです。
4 我が国は2016年5月のG7伊勢志摩サミットの機会に,中東地域安定のため3年間で総額約60億ドルの包括的支援を表明(PDF)しており,この協力はその一環として実施するものです。
[参考]アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
アフガニスタン・イスラム共和国の面積は65.2万平方キロメートル(日本の1.7倍),人口は約3,465万人(2016年,世界銀行),1人当たりの国民総所得(GNI)は580米ドル(2016年,世界銀行)。