報道発表

「中央アジア+日本」対話・第12回高級実務者会合(結果)

平成30年1月29日

 1月26日(現地時間同日),タジキスタンのドゥシャンベにおいて,「中央アジア+日本」対話・第12回高級実務者会合(SOM)が開催されたところ,概要は以下のとおりです。

1 この会合には,我が国から相木俊宏・中央アジア担当外務省特別代表・大使(欧州局審議官)が,中央アジア各国からは外務次官級の高級実務者が参加しました。

2 今回のSOMでは,「運輸・物流分野」,「観光分野における協力」,「地域安全保障」及び「『中央アジア+日本』対話の今後の進め方」の4つの議題について意見交換を行いました。

3 まず,昨年5月にトルクメニスタンで開催された第6回外相会合のフォローアップとして,実践的協力分野である「運輸・物流分野」の進捗状況を日本側から説明し,各国からプロジェクトの進展に対する高い評価の表明がありました。また,引き続きこの分野に関して協力していくことで一致しました。

4 その上で,「運輸・物流分野」に続く実践的協力分野を「観光分野」とし,今後,各国の外務省及び観光分野の所管官庁等と緊密に連携し,協力していくことで一致しました。

5 中央アジアの長期的な安定と持続的な発展を確保するためには,テロ・麻薬対策,国境管理,暴力的過激主義対策といった共通の問題を,隣接地域を含む地域全体で捉え,地域協力に取り組んでいくことが重要との認識で一致しました。

6 「中央アジア+日本」対話の今後の進め方について,専門家会合や東京対話といった,SOM以外の対話フォーマットも積極的に活用しつつ,次回の第7回外相会合に向けて準備を進めていくことで一致しました。

[参考1]「中央アジア+日本」対話

 2004年8月,日本と中央アジア諸国の対話・協力の枠組みとして「中央アジア+日本」対話が発足。日本は,中央アジアが,開かれ,安定し,自立した地域として発展していくために,域内国が共通の課題に共同で対処することが不可欠であるとの考えから,同対話を通じて中央アジアの地域協力を後押ししてきた。同対話の枠組みでこれまでに外相会合を6回,高級実務者会合(SOM)を11回,知的対話(東京対話)を10回,専門家会合を3回,ビジネス対話を1回開催。

[参考2]中央アジア5か国の参加者

タジキスタン(議長国) ニゾーミッディン・ゾヒーディー外務第一次官
カザフスタン アリベック・バカエフ全アジア協力局長(代理出席)
キルギス ディナーラ・ケメロヴァ外務第一次官
トルクメニスタン ヴェパ・ハジエフ外務次官
ウズベキスタン サイディクラム・ニヤズホジャーエフ外務次官

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