報道発表
佐藤外務副大臣のメキシコ訪問(結果)
1月11日から12日まで(現地時間,以下同),佐藤正久外務副大臣は,メキシコ合衆国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 1 シエンフエゴス国防大臣への表敬
11日,佐藤副大臣は,サルバドール・シエンフエゴス国防大臣(Gen. Salvador Cienfuegos,Secretary of Defense)を表敬しました。
佐藤副大臣から,,昨年9月メキシコ地震被害のお悔やみを伝えるとともに,日本で駐在経験もあるシエンフエゴス国防大臣とともに,今後も二国間の防衛交流を更に強化していきたい旨述べました。また,佐藤副大臣から,北朝鮮問題等により厳しさが増す東アジア情勢を踏まえ,地域の安定のため両国の連携を進めたい旨述べました。
これに対し,シエンフエゴス国防大臣から,今般の佐藤副大臣のメキシコ訪問を歓迎しつつ,日本との防衛分野での交流を進展させたい,また,東アジア情勢は憂慮するところであり,北朝鮮問題について今後も両国が連携していきたい旨の発言がありました。
2 デ・イカサ筆頭外務次官との会談
12日,佐藤副大臣は,カルロス・デ・イカサ筆頭外務次官(Mr. Carlos de Icaza,Undersecretary of Foreign Affairs of Mexico)と会談しました。
佐藤副大臣から,昨年9月メキシコ地震被害のお悔やみを伝えるとともに,日・メキシコ外交関係樹立130周年に当たる本年初頭に訪問することができ光栄である旨述べ,民主主義,法の支配及び自由貿易等基本的価値を共有するメキシコと,TPPの早期署名・発効に向けた連携を深めるとともに,北朝鮮問題を含む国際場裡における諸課題において緊密に協力していきたい旨述べました。
これに対し,デ・イカサ次官から佐藤副大臣のメキシコ訪問を歓迎し,先般のメキシコ中央部地震における国際緊急援助隊の派遣に感謝を述べつつ,TPPの早期署名・発効に向け連携していくとともに,両国間の長年に亘る友好関係のより一層の深化を期待する旨述べました。
佐藤副大臣とデ・イカサ次官は,二国間関係の強化に向けて一層緊密に連携,国際場裡及び地域の安定のために協力していくことで一致しました。
3 その他
佐藤副大臣は,日本メキシコ学院及び日墨会館を視察するとともに,日系企業関係者や日系人とも懇談を行いました。
[参考]
日本とメキシコは,1888年に日墨修好通商航海条約を締結。2018年に外交関係樹立130周年を迎えます。