報道発表

マダガスカルに対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成29年12月5日
署名式に立ち会う両首脳<br>(写真提供:内閣広報室) 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室)

1 本5日,東京において開催された日・マダガスカル首脳会談の後に,安倍晋三内閣総理大臣及びラクトゥアリマナナ・ヘリー・マーシャル・ラジャオナリマンピアニナ・マダガスカル共和国大統領(H.E.Mr. Rakotoarimanana Hery Martial RAJAONARIMANPIANINA, President of the Republic of Madagascar)の立ち会いの下,河野太郎外務大臣とアンリ・ラバリ・ンジャカ外務大臣(H.E.Mr. Henry RABARY-NJAKA, Minister of Foreign Affairs)との間で,総額6億7,000万円となる2つの無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

2 各案件の概要は以下のとおりです。

(1)マダガスカルにおける食料安全保障支援(無償資金協力「食糧援助」,供与額:4億7,000万円)
   マダガスカルでは,昨年後半から本年はじめにかけて天候不順により降雨量が不足していたことに加え,本年3月の大型サイクロンによる洪水被害も重なり,コメの収量が低下しています。また,同国南部地域ではエルニーニョに起因する干ばつが恒常的に発生し,約210万人の国民が食料不足に陥っています。この協力は,食料不足に直面している同国に対し,食料安全保障の改善,栄養状態の改善等を目的として,我が国政府米(7,000から8,000トン)による食糧援助を実施するものです。
 我が国は,2016年8月に開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,「アフリカにおける食料安全保障の促進」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

(2)マダガスカルにおける安全な水へのアクセス改善支援(無償資金協力「経済社会開発計画」,供与額:2億円)
 マダガスカルでは,国民の約半数が河川や湖沼等の管理されていない水源を利用するなど,安全な水へのアクセスが限定的であり,不衛生な水に起因する水因性疾患が蔓延しています。この協力は,マダガスカルにおける安全な水へのアクセス改善を目的として,浄水システム等を同国水・エネルギー・炭化水素省に対して供与するものです。
 我が国は,2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,「1,000万人に対する安全な水へのアクセス及び衛生改善」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]マダガスカル共和国基礎データ
 マダガスカル共和国は,国土面積は約59万平方キロメートル(日本の約1.6倍),人口約2,489万人(2016年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は400米ドル(2016年,世界銀行)。


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