報道発表
中根外務副大臣とミン・アウン・フライン・ミャンマー国軍司令官との会談
11月20日(現地時間同日),ミャンマー連邦共和国で開催されているASEM第13回外相会合に出席中の中根一幸外務副大臣は,ミン・アウン・フライン・ミャンマー連邦共和国国軍司令官(Senior General Min Aung Hlaing, Commander-in chief of the Defence Services, Republic of the Union of Myanmar)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,中根副大臣から,お会いできて光栄,現政権発足後2年が経とうとしているが,特に少数民族との和平や国民和解のため,国軍の役割が重要であると認識している,日本は,引き続き,ミャンマーの民主化の定着,経済発展のために最大限支援していく旨述べました。
2 続いて,中根副大臣から,ラカイン州情勢につき,ミャンマー政府が自身の取組を国際社会に説明することの重要性を強調しつつ,人権侵害疑惑につき,ミャンマー国軍が自ら調査を実施したことに留意し,必要な場合には,処分を行うよう働きかけました。また,国連世界食糧計画(WFP)による現地の人道支援アクセスが回復したことは重要な進展と考えており,日本政府は,ラカイン州を含むミャンマーの平和と安定のために引き続き最大限の協力を行う考えであることを述べました。
3 これらに対し,ミン・アウン・フライン国軍司令官から,日本のミャンマーに対する長年の協力に謝意が述べられた上で,バングラデシュに流出した避難民につき,審査の上で受け入れる用意がある,人権侵害疑惑については,必要があれば法に基づき措置を取る等の発言がありました。
4 また,双方は,民主主義国家における国軍の役割への理解促進を是とする両国間の防衛協力・交流の重要性を改めて確認しました。