報道発表
佐藤外務副大臣のフィリピン訪問
平成29年11月1日
10月29日から31日まで,佐藤正久外務副大臣は,フィリピン共和国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 佐藤副大臣は,南部ミンダナオ島のコタバト市において,ガザリ・ジャファア・バンサモロ移行委員会委員長(Mr. Ghadzali Jaafar, Chairman, Bangsamoro Transition Commission (BTC))と会談を行いました。
この会談では,佐藤副大臣から,10月17日のドゥテルテ大統領によるマラウィ市の解放宣言を歓迎するとともに,日本は同市の復旧・復興のため最大限の支援を行う考えである旨述べました。また,佐藤副大臣から,ミンダナオ和平プロセスが重要な局面を迎えている中,日本は中長期的な視点から,「日本・バンサモロ復興開発イニシアティブ」(J-BIRD)の下で幅広い分野での支援を強化し,ミンダナオの平和と開発を力強く後押ししていきたい旨述べました。これに対し,ジャファア委員長からは,日本の長年にわたるミンダナオ支援に対する謝意が表明されました。
このほか,佐藤副大臣は,コタバト市のミンダナオ国際監視団本部及びフィリピン国軍第6歩兵師団を訪問し,関係者からミンダナオの治安情勢等についての説明を受けるとともに,日本の援助関係者の安全確保につき,引き続きの協力をお願いしたい旨申し入れを行いました。
2 また,佐藤副大臣は,マニラにおいて,フィリピン国軍幹部と会談し,日・フィリピン防衛協力やフィリピンの防衛政策について活発な意見交換を行いました。このほか,フィリピン沿岸警備隊本部を訪問し,日本が供与した40m級巡視艇を視察するとともに,関係者と意見交換を行いました。