報道発表

世界貿易機関非公式閣僚会合の開催(結果)

平成29年10月11日

1 10月9日及び10日,モロッコのマラケシュにおいて世界貿易機関(WTO)非公式閣僚会合(モロッコ及びアルゼンチンが共同議長)が開催され,我が国からは,山﨑和之外務審議官及び柳瀬唯夫経済産業審議官が出席しました。

2 この会合における議論の概要は以下のとおりです。

(1)第11回WTO閣僚会議(MC11)を2か月後に控え,多角的貿易体制の中核としてのWTOがその重要な役割を果たし続けられるよう,MC11でバランスのとれた成果を挙げるべきであり,そのためにはMC11で成果を挙げられる分野とMC11後へつなげる分野を特定し,それらを全体としてMC11の成果とできるよう各国が協力して取組を進めていくべきであるとの認識が概ね共有されました。

(2)具体的には,初日のセッションでは,MC11において現実的に達成可能なあり得べき成果を念頭に,各国が優先する事項等に関しての議論が行われました。これを受けて,2日目のセッションでは,MC11において具体的に成果を挙げるためには各国がどう取り組むべきかについて議論が行われました。

(3)我が国からは,ポイント以下のとおり発言しました。

  • MC11では,WTOがルールに基づく多角的貿易体制を推進し,世界経済の成長を牽引できることを示さなければならず,具体的な成果が必要。
  • WTOは電子商取引をはじめとする世界経済の今日的な課題にも取り組むべき。
  • 現実的な観点から,残りの2か月間で取る必要のあるステップを特定し,MC11の成果を固めるべく取り組むことが必要。

3 また,この会合開催中,山﨑外務審議官はロベルト・アゼベドWTO事務局長(Mr. Roberto Azevêdo, Director-General of the World Trade Organization),スサナ・マルコーラMC11議長(H.E. Ms. Susana MALCORRA, Chairperson of the 11th WTO Ministerial Conference),王受文(おう・じゅぶん)中国商務部副部長,フアン・カルロス・ベイカー・メキシコ経済省通商担当次官(Mr. Juan Carlos Baker, Deputy Secretary for Trade, Secretary of Economy)とバイ会談を行いました。

(参考)この会合の出席者(約35か国・地域の閣僚又は代理及びアゼベドWTO事務局長が出席。)

モロッコ(共同議長),アルゼンチン(共同議長),オーストラリア,日本,ブラジル,カナダ,カンボジア,チリ,中国,コロンビア,
コスタリカ,エジプト,EU,ガイアナ,香港,インド,インドネシア,ケニア,韓国,メキシコ,NZ,ナイジェリア,ノルウェー,
パキスタン,ロシア,ルワンダ,サウジアラビア,セネガル,シンガポール,スイス,南アフリカ,トルコ,米国等が出席。


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