報道発表
「中央アジア+日本」対話・第10回東京対話の開催(結果)
1 本31日,外務省において,「中央アジア+日本」対話・第10回東京対話「日・中央アジア関係の今と未来を展望する」が開催されました。東京対話は,日本と中央アジア5か国(タジキスタン,カザフスタン,キルギス,トルクメニスタン,ウズベキスタン)の協力を促進するための枠組みである「中央アジア+日本」対話の一環として,有識者・専門家の参加を得て実施されるシンポジウムです。
2 冒頭,外務省を代表して堀井学外務大臣政務官が基調スピーチ(PDF)を行いました。堀井学政務官より,2015年10月の安倍総理大臣による中央アジア訪問や本年5月の「中央アジア+日本」対話・第6回外相会合の成果に言及しつつ,本年,外交関係樹立25周年を迎えた日本と中央アジア各国との友好協力関係を振り返るとともに,今後も中央アジア外交を積極的に進めていく旨述べました。
3 メインセッションでは,「中央アジア+日本」対話の創設時に外務大臣を務めた川口順子明治大学国際総合研究所フェロー(PDF)及びフレデリック・スター・米外交政策評議会中央アジア・コーカサス研究所所長(仮訳(PDF)/英文(PDF))が,ゲストスピーカーとして,日・中央アジア関係についてスピーチを行いました。また,中央アジア各国からの発表者5名から,独立来の国造り及び地域協力の進展とそれに対する日本の貢献と今後の更なる関係強化への期待が述べられ,その後,日本側パネリストを交えて今後の更なる協力進展の展望等についてパネルディスカッションが行われました。
4 終わりに,相木俊宏外務省中央アジア担当特別代表(大使)より,議論の総括を行うとともに,外交関係樹立25周年に限らない長い歴史を持日本と中央アジアの友好協力関係が一層発展するよう,外務省として「中央アジア+日本」対話も通じて更なる役割を果たしていく旨発言しました。
(参考1)「中央アジア+日本」対話(“Central Asia plus Japan” Dialogue)
2004年8月,日本と中央アジア諸国の対話・協力の枠組みとして「中央アジア+日本」対話が発足。日本は,中央アジアが,開かれ安定した地域として発展していくために,域内国が共通の課題に共同で対処することが不可欠であるとの考えから,同対話を通じて中央アジアの地域協力を後押ししてきた。同対話の枠組みでこれまでに外相会合を6回,高級実務者会合(SOM)を11回,知的対話(東京対話)を9回開催。
(参考2)過去の東京対話実施実績と開催テーマ
- 第1回(2006年3月):中央アジア地域統合の展望,中央アジアと域外国の関係
- 第2回(2007年1月):水資源と電力を巡る中央アジア地域協力の展望,中央アジアのエネルギー資源供給ルート多角化の展望
- 第3回(2009年2月):中央アジアの土壌をめぐる環境協力,気候変動問題が中央アジア地域の環境に与える影響と対策
- 第4回(2010年2月):中央アジア地域における今後の物流インフラ整備
- 第5回(2012年3月):中央アジアの貿易投資促進における地域協力の役割(ASEANの経験を踏まえて)
- 第6回(2014年3月):中央アジアにおける農業を通じた地域の発展
- 第7回(2015年3月):中央アジア・シンポジウム
- 第8回(2016年3月):中央アジアにおける連結性改善に向けた課題と地域協力の可能性
- 第9回(2016年9月):知られざる中央アジア