報道発表

スリランカに対する円借款及び無償資金協力に関する書簡の交換

平成29年4月12日
署名式に立ち会う両首脳<br>(写真提供:内閣広報室) 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室)

1 本12日,東京において,日・スリランカ首脳会談の後,安倍晋三内閣総理大臣及びラニル・ウィクラマシンハ首相(Hon. Mr. Ranil Wickremasinghe, Prime Minister, Democratic Socialist Republic of Sri Lanka)の立ち会いの下,我が方菅沼健一駐スリランカ大使と先方ダンミカ・ガンガナート・ディサーナーヤカ駐日大使(Prof. Dammika Ganganath Disanayake, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka to Japan)との間で,円借款2件及び無償資金協力1件に関する書簡の交換が行われました。

2 対象案件の概要

(1)円借款「復興地域における地方インフラ開発計画」(129億5,700万円)案件位置図(PDF)別ウィンドウで開く
 紛争等により開発が遅れている北部州,東部州,北中部州,ウバ州において,住民の生活及び生産活動に直結した基礎インフラ(地方道路,中・小規模灌漑,小規模給水)を整備するものです。

(2)円借款「カル河上水道拡張計画(第一期)」(318億1,000万円)案件位置図(PDF)別ウィンドウで開く
 西部州カルタラ県及びコロンボ県においてカル河水系の新規上水道施設の整備及び配水システムの再構築を行うものです。

両案件の供与条件は以下のとおりです。

ア 金利年1.4%(コンサルティングサービス部分は年0.01%)
イ 償還期間25年(7年の据置期間を含む)
ウ 調達条件一般アンタイド

(3)無償資金協力「経済社会開発計画」(供与額:10億円)
 スリランカ港湾公社へ我が国で製造された港湾設備関連機材を供与することにより,係留地として優れた条件を有するトリンコマリー港におけるより安全で効率的な港湾管理を図るものです。
 同港は,東部州に位置しているところ,この計画により,紛争の影響を受けた地域の復興にも寄与することが期待されます。

(参考)スリランカ民主社会主義共和国基礎データ
 スリランカはインド洋に位置する国であり,面積約6.6万平方キロメートル(日本の約0.2倍),人口2,096万人(2015年,世界銀行)であり,人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約3,800米ドル(2015年,世界銀行)。


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