報道発表

レバノンに対する一般文化無償資金協力に関する書簡の署名・交換

平成29年3月31日

1 本31日(現地時間同日),レバノン共和国のベイルート市において,我が方山口又宏駐レバノン大使とガッタス・ホーリー文化大臣(H.E.Dr.Ghattas Khoury,Minister of Culture)との間で,7,270万円を限度とする一般文化無償資金協力「国立科学研究評議会考古学研究機材整備計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

2 この協力は,レバノンで考古遺産の年代測定や成分分析などを行っている国立科学研究評議会に対して,考古学研究機材の供与を行うものです。

3 レバノンには世界遺産として登録された5か所をはじめ,歴史上,貴重な遺跡が多数存在しています。しかし内戦や政治的混乱によりこれらの遺跡に関する調査が進まず,修復が必要な遺産も多くみられるのが現状です。現在,100万人以上のシリア難民を受入れているレバノン政府は,社会・経済安定化に向けた取り組みの一環として,文化遺産の保全・修復,研究に取り組んでいます。今回の協力により,貴重な遺跡から出土した遺物等の年代測定や成分分析が進むことで,より適切な形で文化遺産の保全・修復が行われるとともに,同国国民の歴史・文化への関心の醸成が期待されます。

(参考)レバノン共和国基礎データ
 レバノンは,面積約1万平方キロメートル(岐阜県とほぼ同じ),人口約464万人(2015年,世界銀行),人口1人あたりの国民総所得(GNI)は7,930米ドル(2016年,世界銀行)


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