報道発表

日・アイルランド外相会談

平成29年3月1日
日・アイルランド外相会談1
日・アイルランド外相会談2
日・アイルランド外相会談3

 本1日午後5時30分から約100分間,岸田外務大臣は,外務省賓客として訪日中のチャールズ・フラナガン・アイルランド外務・貿易大臣(H.E. Mr. Charles Flanagan, T.D., Minister for Foreign Affairs and Trade of Ireland)と夕食を共にしつつ,日アイルランド外相会談を実施したところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭・二国間関係

(1)岸田大臣から,フラナガン大臣の初めての訪日を歓迎するとともに,本年1月のアイルランド訪問に際する温かいおもてなしに感謝を述べたのに対し,フラナガン大臣からは,岸田大臣からの訪日の招待に感謝するとともに,こうして早期に再会でき喜ばしい旨述べました。

(2)その後,両大臣の間で,本年の日アイルランド外交関係樹立60周年を祝して,背番号「60」入りの両国ラグビー代表チームのジャージを交換しました。

(3)両大臣は,外相の相互訪問が早くも実現した本年の外交関係樹立60周年に際し,2013年の首脳間「イノベーションと成長のためのパートナーシップ」共同宣言(PDF)別ウィンドウで開くを引き続きフォローアップしつつ,観光,投資,学術,人的交流,スポーツ等を含む幅広い分野で,両国間の協力関係を強化していくことで一致しました。

2 英国のEU離脱を含む欧州情勢

(1)岸田大臣から,英国のEU離脱に関し,日本としても引き続き高い関心をもって動向を注視しており,英国及びEUで自由で開かれた経済活動が引き続き可能となるようアイルランドと協力していきたいと述べました。フラナガン大臣からは,アイルランドとしては,英国のEU離脱後も,経済活動に加えて人の移動の自由が確保されることも重視しており,英国及びEUへの日本からのメッセージを高く評価する旨述べました。

(2)両大臣は,日EU経済連携協定(EPA)の可能な限り早期の大枠合意を目指して,引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

3 国際場裡における協力

(1)フラナガン大臣から,外相会談に先立って行われた同大臣の広島訪問について説明し,広島は最も記憶に残るものであり,日本を訪れる全ての外国の閣僚は広島を訪問すべきである旨述べました。両大臣は,今次訪日に際するフラナガン大臣の広島訪問も踏まえ,「核兵器のない世界」への思いを共有している点を改めて確認し,この目的を実現するために,両国間で建設的な議論を深めていくことで一致しました。

(2)両者は,国連PKO要員の能力向上のために,両国間の更なる協力を検討していくことで一致しました。

4 地域情勢

両大臣は,トランプ新政権が成立した米国との関係や北朝鮮情勢等についても議論を行いました。


報道発表へ戻る