報道発表
第2回「海洋安全保障に関するG7ハイレベル会合」(結果)
平成28年12月8日



1 本8日,外務省は東京において,G7広島外相会合のフォローアップとして,第2回「海洋安全保障に関するG7ハイレベル会合」を開催しました。
2 この会合には, G7各国政府関係者の他,各国政府及び国際機関関係者,有識者が出席し,我が国が議長を務めました。
3 会合の概要は以下のとおりです。
(1)冒頭,薗浦健太郎外務副大臣が開会の挨拶(仮訳(PDF)/英文(PDF)
)を行い,海洋安全保障に関する日本の考えとして,自由で開かれ,安定した海を維持していくことは国際社会全体の平和と繁栄に不可欠である,特に,日本は,(ア)国家は国際法に基づいて主張をなすべき,(イ)主張を通すために,力や威圧を用いない,(ウ)紛争解決には平和的収拾を徹底すべき,という「海における『法の支配』の三原則」を提唱してきている旨述べました。また,自由で開かれ,安定した海の保持のための課題として,特に,(ア)国連海洋法条約(UNCLOS)を含む国際法の遵守の重要性,(イ)海賊対策,及び(ウ)海洋状況把握(MDA)の3つを指摘し,日本の取組に触れつつ,「積極的平和主義」の下,地域と世界の平和と安定,及び繁栄の確保にこれまで以上に積極的に寄与していく旨述べました。
(2)各セッションでは,G7各国の政府関係者及び国際機関関係者や有識者による講演が行われ,続いて参加者の間で活発な議論が行われました。最後に次期G7議長国であるイタリアからスピーチが行われました。
(3)この会合での議論を通して,「海洋安全保障に関するG7外相声明(PDF)」等に基づき,海洋安全保障に関する諸課題へ向けて,G7として一層取り組んでいくことが確認されました。