報道発表

「核兵器のない世界へ 長崎国際会議」の開催

平成28年9月23日

1 12月11日から14日まで、外務省は「核兵器のない世界へ 長崎国際会議」を長崎市で開催します。

2 同会議は、G7広島外相会合オバマ米国大統領の広島訪問が実現した本年の締め括りとして、被爆地長崎にて世界の人々と核兵器のない世界の実現に向けた議論を行うものであり、11日にはユース非核特使経験者による活動発表等を行うフォーラム、12日から14日には国連軍縮会議を開催する予定です。

(参考1)ユース非核特使(概要)

(1)被爆者の高齢化が進む中で、被爆の実相の次世代への継承と活動の後押しを行うことを目指し、軍縮・不拡散分野で活発に活動する若い世代の人々に対して外務省として「ユース非核特使」の名称を付与するもの。2013年4月9日にハーグで開催された軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)第6回外相会合において、岸田文雄外務大臣が「ユース非核特使」制度の立ち上げを表明し、これまで18件174名に委嘱している。

(2)なお、この制度の基となった「非核特使」は、各種国際会議、原爆展やイベント等の様々な国際的な機会を通じて、自らの実体験に基づく被爆証言を実施する被爆者等に対し、外務省として、核兵器使用の惨禍の実相を広く国際社会に伝達し将来世代に継承していくことを内容とする業務を委嘱しているもの。2010年9月の第1号案件以降、現在までに計82件、延べ260名に対して「非核特使」を委嘱している。

(3)本年3月、広島においてユース非核特使OB・OGフォーラムを開催岸田外務大臣が挨拶を行い、同制度の国際ネットワーク化構想及び本年度中の1,000名以上の被爆地招致計画を発表した。

(参考2)国連軍縮会議(概要)

(1)国連軍縮会議とは、国連軍縮部が主催し、日本の地方都市及び外務省による協力の下で、1989年よりほぼ毎年開催されている軍縮をテーマとした国際会議。例年、各国の政府高官や有識者等がパネリストとして登壇し、軍縮の進展に向けた議論を行っている。

(2)被爆70年の節目である昨年8月、広島において第25回会議を開催。2015年NPT運用検討会議のストックテーキング、核兵器の非人道性、非核兵器地帯、軍縮・不拡散教育等をテーマに関係者が議論を行った。


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