報道発表
杉山外務事務次官とブリンケン米国国務副長官の会談
6月27日午後11時15分(現地時間同日午前10時15分)から約1時間,訪米中の杉山晋輔外務事務次官は,トニー・ブリンケン米国国務副長官(Mr. Tony Blinken, Deputy Secretary of State of the United States)と会談したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,杉山次官から,伊勢志摩サミットでの日米首脳会談,オバマ大統領の広島訪問を成功させることができ協力に感謝する,オバマ大統領の広島訪問は,日米が「希望の同盟」として揺るぎない関係を築いたことを象徴している旨述べました。これに対し,ブリンケン副長官からは,地域及び国際社会が直面する様々な課題を解決するために,日米同盟を基軸としながら緊密に協力していきたい旨の発言がありました。
両者は,日米関係について議論をする中で,沖縄に関する問題を含め,日米同盟の更なる強化に向けた努力を継続していくことで一致しました。
2 また,アジア太平洋地域情勢について,両者は,北朝鮮の問題や南シナ海を含む海洋安全保障の問題等,アジア太平洋地域の安全保障環境がより一層厳しさを増しているとの認識で一致し,日米で更に緊密に連携・協力していくことで合意しました。
特に,北朝鮮の問題については,日米のみならず,日米韓での更なる協力の必要性を確認するとともに,現在国連で行われている議論において日米で一層の協力を行うことで一致しました。
また,杉山次官から,拉致問題についても日本の考え方を改めて伝達し,両者は日米で協力していくことを改めて確認しました。
3 英国のEU離脱問題については,英国は日米双方にとって基本的な価値を共有する国であり,政治,経済,安全保障等,様々な分野で強固な協力関係にある重要な国であるとの認識を共有し,今回の英国における国民投票の結果が国際社会に大きな影響を与えないよう日米で連携し,最大限の努力を行っていくことで一致しました。