報道発表

西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱流行に対する我が国の支援
(ギニアへの薬剤供与)

平成28年6月14日

1 今般,我が国は,西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱流行に関し,ギニア政府からの要請を受け,富士フイルムグループの富山化学工業株式会社が開発した抗インフルエンザウイルス薬剤であるファビピラビル(商品名「アビガン錠」)を供与することを決定しました。

2 ファビピラビル(「アビガン錠」)については,昨年ギニアで行われた臨床試験等によって,エボラ出血熱の治療に関しても安全性と一定の効果が示唆され,ギニア政府から高い評価を受けています。

3 エボラ生存者にはウイルスが長期間残存することが判明しており,実際,残存ウイルスが原因と思われるエボラ出血熱の再流行が本年3月に発生しました。今回の供与決定は,これら事情を背景に,ギニア政府から,今後の再流行の際にエボラ患者の治療に使用したいとの要請が行われたことを受けて実施することになったものです。

4 グローバル化が進み,人や物の移動が加速する中,感染症が国境を越える危険は増しています。我が国としては,感染症分野の国際協力を引き続き進めていく考えです。


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