報道発表
岸田外務大臣とザヒド・マレーシア副首相兼内務大臣の会談

本1日,午前11時45分から約1時間,岸田文雄外務大臣は訪日中のアフマド・ザヒド・ハミディ・マレーシア副首相兼内務大臣(Y.B. DATO' SERI Dr. Ahmad Zahid Hamidi, Deputy Prime Minister and Minister of Home Affairs, Malaysia)と,ワーキング・ランチを実施したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
岸田大臣から,副首相として初めての訪日を歓迎するとともに,来年は両国の外交関係樹立60周年であり,「戦略的パートナーシップ」を一層強化し,両国関係の更なる発展の好機としたい旨述べました。
これに対し,ザヒド副首相から,今回の訪日における様々な会談の実現に感謝する,来年の外交関係樹立60周年を機に更に二国間関係を発展させたい,また,ハラル産業の分野を中心に,日本からマレーシアに対する投資を呼び込みたく,そのビジネス環境の整備をしたい,さらに,外務大臣同士でも引き続き連携していきたい旨述べました。
2 二国間関係
岸田大臣から,先般の熊本地震に対するマレーシアからのお見舞いメッセージに感謝するとともに,テロ対策におけるザヒド副首相の指導力に敬意を表する旨述べました。また,東方政策を含め,マレーシアの人材育成を通じた人的交流の促進に引き続き協力していきたい,高速鉄道計画での新幹線導入を外務大臣の立場からもお願いしたい旨述べました。
これに対し,ザヒド副首相から,テロ対策について国際社会とともに取り組んでいる旨説明があり,また,東方政策をさらに推進すべく両国間で協力していきたい,高速鉄道計画への日本の入札参加を期待している旨述べました。
また,岸田大臣から,本年4月に日本の支援によりマレーシアのPKO訓練センターにおいて訓練が実施されたことを歓迎する旨伝えたのに対し,ザヒド副首相から,PKO分野における日本の支援に対する謝意が表明されました。
3 地域情勢及び国際社会の課題
両大臣は,ASEAN,南シナ海をめぐる問題,両国が非常任理事国である安保理を含む国連における協力等についても意見交換を行い,地域及び国際社会の課題について,今後とも緊密に連携して協力していくことで一致しました。