報道発表
Gaviワクチンアライアンスに対する拠出
1 本20日,政府はGaviワクチンアライアンス(Gavi)に対して,今後2020年までに新たに7,600万ドルを拠出することを決定しました。この結果,2016年に拠出済の1,900万ドルと合わせて2016-2020年のGaviの現増資期間への日本の貢献は9,500万ドルとなります。
2 Gaviワクチンアライアンスは途上国でのワクチン普及のため,2000年に設立され,これまでに約5億人の子どもがGaviの支援を受けたワクチンによる予防接種を受け,700万人の命が救われてきました。途上国の乳幼児死亡の原因の多くは,予防可能な疾病によるもので,持続可能な開発目標(SDGs)下でも,乳幼児死亡率低下に向けた一層の取組が求められています。日本の貢献は,2020年までにさらに3億人の子どもに予防接種を提供し,少なくとも500万人の命を救う計画に対するGaviの活動を加速化させるものとなります。
3 伊勢志摩サミットは,持続可能な開発目標(SDGs)採択後に初めて開催されるG7サミットであり,SDGsを構成する保健を優先課題としてとりあげ,特に,感染症対策やユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)推進のための保健システム強化等について光をあてる予定です。G7議長国として,Gaviを通じて,感染症対策や保健システムの強化に向けて,引き続き貢献していきます。
(参考)
(1)この発表は,持続可能な開発目標(SDGs)推進本部第一回会合において,同本部長を務める安倍晋三内閣総理大臣によって行われた。
(2)Gaviワクチンアライアンスは開発途上国の予防接種率の向上を目的として,2000年に設立された官民パートナーシップ。主な活動は,(ア)新規及び十分に利用されていないワクチンの普及促進,(イ)予防接種の効果的な提供のための保健システム強化等。