報道発表
世界エイズ・結核・マラリア対策基金に対する拠出
平成28年5月20日
1 本20日,政府は,世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)に対して,当面8億ドルの拠出を行うことを決定しました。これは,グローバルファンド第5次増資に向けたものです。
2 グローバルファンドは,2000年G8九州・沖縄サミットで,感染症対策が初めてG7/8サミットの議題として取り上げられたことを契機に2002年に設立され,これまでに延べ1,700万人の命をエイズ・結核・マラリアの三大感染症から救うと共に,保健システム強化に大きな成果を挙げてきました。しかしながら,三大感染症は現在も途上国を中心に年間300万人以上の命を奪い,依然として甚大な人的・経済的損失をもたらしています。
3 伊勢志摩サミットは,持続可能な開発目標(SDGs)採択後に初めて開催されるG7サミットであり,SDGsを構成する保健を優先課題としてとりあげ,特に,感染症対策やユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)推進のための保健システム強化等について光をあてる予定です。G7議長国として,グローバルファンドを通じて,三大感染症対策や保健システムの強化に向けて,引き続き貢献していきます。
(参考)
(1)この発表は,持続可能な開発目標(SDGs)推進本部第一回会合において,同本部長を務める安倍晋三内閣総理大臣によって行われた。
(2)グローバルファンドは,2017年から2019年を第5次増資期間とし,2016年9月16日にモントリオールで第5次増資会合を開催予定。我が国は,2015年12月17日,第5次増資準備会合を東京で主催し,各国から閣僚級の参加を得て,グローバルファンドが達成した成果と第5次増資期間中に求められる活動・必要なリソースに関する議論に貢献。