報道発表

バルバドスに対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成28年3月9日

1 本9日(現地時間8日),バルバドスの首都ブリッジタウンにおいて,我が方岡田光彦駐バルバドス大使(トリニダード・トバゴにて兼任)と先方マキシーン・マクレーン外務・外国貿易大臣(Senator the Honourable Maxine McClean, Minister of Foreign Affairs and Foreign Trade of Barbados)との間で,我が国の防災機材を活用した供与額1 億円の無償資金協力「経済社会開発計画」(The Economic and Social Development Programme)に関する書簡の交換が行われました。

2 カリブ海上の小さな島国であるバルバドスは,国民一人当たりの所得水準が高いものの,外部経済の動向や気候変動・自然災害の影響を受けやすいという小島嶼開発途上国特有の脆弱性を有しています。特に,頻発するハリケーンによる被害は深刻です。
 今回の協力は,防災と自然災害による被害緩和に取り組むバルバドス政府に対する初の無償資金協力として,我が国で生産される防災分野の機材・製品等を供与するものです。これにより,同国の災害対策及び経済社会開発を支援するのみならず,それらの機材・製品等に対する認知度の向上を図り,継続的な需要を創出し,日本経済の活性化に貢献することが期待されます。

3 我が国は,2014年7月に開催された日・カリブ共同体(カリコム)首脳会合及び同年11月に開催された第4回日・カリコム外相会合において,我が国の対カリコム政策の柱の一つとして「小島嶼開発途上国特有の脆弱性克服を含む持続的発展に向けた協力(PDF)別ウィンドウで開く」を掲げ,一人当たりの所得水準とは異なる観点から支援が重要との認識の下,バルバドスを含むカリコム諸国に対して,防災・環境等の分野で必要な協力を実施していく方針を表明しています。今回の無償資金協力は,このような対カリコム諸国支援の一環として行われるものです。
 また,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策(PDF)別ウィンドウで開くの一環として実施するものでもあります。我が国としては,バルバドスと引き続き気候変動分野で連携していきます。

(参考)バルバドス基礎データ
 バルバドスは,カリブ海東部の小アンティル諸島に位置する,面積約431km2(種子島とほぼ同じ),人口約28万6,000人(2014年,世界銀行)の小島嶼開発途上国。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は15,310米ドル(2012年,世界銀行)。


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