報道発表

地域信頼醸成と海洋法に関するARFセミナー(結果)

平成27年12月4日
セミナーの様子
セミナー冒頭における黄川田外務大臣政務官の挨拶
黄川田外務大臣政務官とセミナー主要参加者による記念撮影
  1. 本4日、外務省は東京(三田共用会議所)において、ASEAN地域フォーラム(ARF)公式行事として「地域信頼醸成と海洋法に関するARFセミナー」を開催しました。
  2. このセミナーには、ARF参加国・地域から約70名の政府関係者、国際法学者・専門家が出席し、我が国が、ベトナム及びインドとともに共同議長を務めました。
  3. セミナーの概要は以下のとおりです。
    1. 冒頭、黄川田仁志外務大臣政務官が開会の挨拶日本語(PDF)別ウィンドウで開く英語(PDF)別ウィンドウで開く)を行い、昨年のシャングリラ・ダイアローグでの安倍晋三内閣総理大臣の基調講演を引用しつつ、ア 国家は国際法に基づいて主張をなすべき、イ 主張を通すために力や威圧を用いない、ウ 紛争解決には平和的収拾を徹底すべき、という「海における『法の支配』の三原則」を徹底すべき旨強調しました。また、そのために各国と緊密に連携していくとの我が国の決意を表明し、それは、まさに日本が掲げる「積極的平和主義」を具体化させるものである旨述べました。
    2. このセミナーの基調講演は奥脇直也明治大学教授が行い、境界未画定海域の国際法制度について紹介し、関係国の自制と協力の義務、信頼醸成のための「法の支配」の重要性を強調しました。
    3. 各セッションでは海洋法の分野で活躍する第一線の国際法学者・専門家による講演が行われ、続いてARF参加国・地域関係者の間で活発な議論が行われました。本セミナーでの議論を通して、境界未画定海域をめぐる国際法制度についての各国参加者の理解が促進され、「法の支配」の重要性についての共通認識が一層深まりました。
(参考)ARFメンバー(26か国+EU:北朝鮮も含まれる)
  • ASEAN(ブルネイ、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア)
  • 非ASEAN(日本、米国、カナダ、豪州、ニュージーランド、パプアニューギニア、韓国、北朝鮮、モンゴル、中国、ロシア、インド、パキスタン、東ティモール、バングラデシュ、スリランカ)
  • EU

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