報道発表
日・イラク外相会談及びワーキングランチ
平成27年11月24日


本24日午前11時45分頃から約1時間30分,岸田文雄外務大臣は,飯倉公館において,外務省賓客として訪日中のイブラヒーム・アル・ジャアファリー・イラク外務大臣(H.E.Dr. Ibrahim AbdulKarim Al-Ushaiqir Al-Jafari, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Iraq)との外相会談及びワーキングランチを行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 岸田大臣から,テロとの闘いの最前線に立ち国内融和や国内改革に向けた取組を着実に進めようとしているイラク政府を支持する旨述べました。また,国内避難民や難民に対する人道支援,これまで一貫して行ってきた人づくり・国づくり支援といった日本の強みを活かした貢献を引き続き行っていく旨述べるとともに,南部地域における灌漑セクター及び上下水道セクターの2案件に,合計約5億ドルの円借款を供与する用意がある旨を表明しました。
2 ジャアファリー大臣からは,2003年以来の日本のイラクに対する協力,また昨年来のISILとの闘いに関する人道支援に対して感謝の意が表明されるとともに,アバーディー政権として国民融和を進めていくとの発言がありました。また,イラクの全ての地域が危険なわけではなく,イラク人の日本企業に対する信頼性は極めて高いとして,可能な形で両国の経済関係が強化されることについての期待が述べられました。
3 この他,両大臣は,ISILとの闘い,シリア等の地域情勢等について率直な意見交換を行い,両大臣は,日本が来年のG7議長国となることも踏まえ,緊密に情報交換していくことで一致しました。