報道発表
ダナパーラ・パグウォッシュ会議会長による岸田外務大臣表敬
本29日午後3時15分頃から約30分間,岸田文雄外務大臣は,ジャヤンタ・ダナパーラ・パグウォッシュ会議会長(Mr. Jayantha Danapala, President of the Pugwash Conference on Science and World Affairs)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,ダナパーラ会長から,11月1日から長崎で開催される第61回パグウォッシュ会議世界大会に対する日本政府の支援について謝意が示されるとともに,1995年にパグウォッシュ会議が受賞したノーベル平和賞の証書とメダルのレプリカを11月1日に広島・長崎に対して寄託する旨が述べられました。これに対し,岸田大臣から,被爆地や被爆者の取組に対する評価を歓迎する旨述べました。
2 また,岸田大臣から,被爆70年の節目の年にパグウォッシュ会議の世界大会が長崎で開催されることは,出席される政治指導者や科学者が被爆の実相を知り,「核兵器のない世界」に向けた機運を高めるために重要である旨述べ,ダナパーラ会長のリーダーシップの下で世界大会が成功することを期待する旨述べました。
3 更に,岸田大臣から,日本は唯一の戦争被爆国として核兵器使用の惨禍を世代と国境を越えて継承していく使命があると述べると共に,ダナパーラ会長が「ユース非核特使」経験者と面会することが若い世代の活動活発化につながることを期待する旨述べました。
【参考】パグウォッシュ会議
(1)「ラッセル・アインシュタイン宣言」に基づき,1957年に東西両陣営を問わず集まった世界の有名な科学者によって結成。発足以来毎年,世界各地で年次大会(現在は2年に1回)を開き,核兵器やその他の大量破壊兵器の廃絶や科学と社会の諸問題を取り上げている。1995年には,当時のジョセフ・ロートブラット会長とパグウォッシュ会議がノーベル平和賞を受賞した。
(2)2015年11月1日(日曜日)から5日(木曜日),長崎県長崎市で第61回パグウォッシュ会議世界大会が開催予定。