報道発表
パプアニューギニアに対する円借款に関する書簡の交換
1 本11日(現地時間同日),パプアニューギニア独立国の首都ポートモレスビーにおいて,我が方松本盛雄駐パプアニューギニア大使と先方リムビンク・パト外務移民大臣(Hon. Rimbink Pato, Minister for Foreign Affairs and Immigration)との間で,269億4,200万円を限度とする円借款「ナザブ空港整備計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 対象案件の概要
パプアニューギニアの産業・物流の拠点であるレイ市の郊外にあるナザブ空港は,北部地域の国内線の拠点空港として全国第2位の国内線旅客数を取り扱っています。2008~2012年までの5年間の旅客需要の増加率は年率約13%と高い伸びを示し,2012年には国内線旅客数が約33万人に上り,現在の旅客ターミナルビルの収容能力は限界に達しつつあります。さらに,設備の不足や施設の老朽化が空港運営の効率性に支障を来しており,同空港の改修・拡張が急務となっています。
本計画により,ナザブ空港の旅客ターミナルビルの新設及び滑走路改良等を行い,急増する空港旅客需要への対応及びポートモレスビー国際空港の代替空港として航空輸送の利便性・安全性の向上を図ることで,同国の経済成長基盤の強化に寄与することが期待されます。
3 供与条件
(1) | 金利 | : | 年0.10%(コンサルティングサービスは年0.01%) |
(2) | 償還期間 | : | 40年(10年の据置期間を含む。) |
(3) | 調達条件 | : | 日本タイド |
4 本計画は,本年5月22日及び23日に福島県いわき市において開催された第7回太平洋・島サミットにおいて,我が国が支援を表明した重点分野である「持続可能な開発」に資する協力として実施するものです。
(参考)パプアニューギニア独立国基礎データ
パプアニューギニアは,面積46.2万平方キロメートル(日本の約1.25倍),人口約732万人(2013年,世界銀行),1人当たり国民総所得(GNI)は2,430米ドル(2013年,世界銀行)。