報道発表

フィリピンに対する円借款の供与(事前通報)

平成27年8月5日

1 本5日(現地時間同日),マレーシアの首都クアラルンプールで実施された,城内実外務副大臣とアルバート・デル・ロサリオ・フィリピン外務大臣(H.E. Albert F. Del Rosario, Secretary of Foreign Affairs)との会談において,「南北通勤鉄道計画(マロロス-ツツバン)」に対する円借款の供与(供与限度額2,419億9,100万円)に関する事前通報を行いました。本案件は,本年5月に安倍晋三内閣総理大臣から発表した「質の高いインフラパートナーシップ」の下で日本の資金と技術を積極的に活用し協力する案件です。今回の事前通報を受けて,今後,我が国とフィリピン政府との間で,円借款の供与に関する交換公文の署名を行う予定です。

2 対象案件及び供与限度額

南北通勤鉄道計画(マロロス-ツツバン):2,419億9,100万円

3 供与条件

(1) 金利年0.1%
(2) 償還(据置)期間40年(10年の据置期間を含む)
(3) 調達条件日本タイド

4 対象案件の概要

 この計画はマニラ首都圏の南北軸の近郊と首都圏を結ぶ「南北通勤鉄道計画」のうち,北方のブラカン州マロロス市から首都圏マニラ市ツツバンまでの区間の整備を実施することにより,マニラ首都圏の交通ネットワークの強化とその深刻な交通渋滞の緩和を図り,投資促進を通じた持続的経済成長及び脆弱性の克服と生活・生産基盤の安定に寄与するものです。

(参考)フィリピン共和国基礎データ
 フィリピン共和国は,面積約29万9,400平方キロメートル(日本の約8割),人口9,234万人(2010年),人口一人当たりの国民総所得(GNI)は3,270米ドル(2013年,世界銀行)


報道発表へ戻る