フィリピン共和国

城内外務副大臣とデル・ロサリオ・フィリピン外務大臣との会談

平成27年8月5日

英語版 (English)

8月5日(水曜日)19時30分頃(現地時間)から約15分間,城内実外務副大臣は,ASEAN関連外相会議出席のため訪問中のマレーシア・クアラルンプールにおいて,アルバート・デル・ロサリオ・フィリピン外務大臣と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

  1. 城内副大臣から,本年6月のアキノ大統領国賓訪日の成果をフォローアップして,二国間関係を一層強化していきたい旨述べたのに対し,デル・ロサリオ大臣からも大統領訪日の成功への謝意とともに両国関係の深化についての高い評価が示され,両者は両国間の戦略的パートナーシップを一層強化していくことで一致しました。
  2. また,城内副大臣から,大統領訪日時の安保分野での協力強化確認は大きな成果であると述べつつ,防衛装備移転に関する協定を早期に締結したいとしたのに対し,デル・ロサリオ大臣からも防衛装備協力進展への強い期待が示されました。
  3. 城内副大臣から,「質の高いインフラパートナーシップ」の一環として,大統領訪日時に発表した「マニラ首都圏の運輸交通インフラ整備協力ロードマップ」を着実に実施すると述べました。さらに,同ロードマップ案件のうち、南北通勤鉄道整備事業について、約2400億円の支援を決定した旨伝達しました(注)。これに対し,デル・ロサリオ大臣から,本件決定を含むインフラ整備にかかる日本からの支援に深甚なる謝意が表明されました。
  4. さらに城内副大臣から,ミンダナオ和平に関し,新自治政府設立のためのプロセスの進展を期待するとしつつ,我が国としてはJ-BIRDIIを通じた支援を推進する旨述べました。

2 地域情勢

  1. 両者は,南シナ海問題についても意見交換を行いました。
  2. 城内副大臣からは,南シナ海における一方的な現状変更につき深刻に懸念していること,これまでの埋め立ては既成事実として認めるべきでないことを述べつつ,「海における法の支配」が実現されるようフィリピンと緊密に協力したい旨述べました。また,フィリピンによる仲裁手続きの活用への支持を改めて伝達しました。これに対し,デル・ロサリオ大臣から,仲裁手続き活用に対する支持表明を含め、南シナ海問題に関する日本の立場について高い評価が述べられるとともに,南シナ海における現状に対するフィリピンとしての強い懸念が述べられました。
  3. 両者は,一方的な現状変更行為を含む南シナ海における現状に関して深刻な懸念を共有し,法の支配の重要性を確認するとともに,地域の平和と安定のために引き続き連携していくことで一致しました。また,城内副大臣からは,沿岸国は,境界未画定海域において海洋環境に恒常的な物理的変更を与える一方的行動を自制すべきである旨述べ,東シナ海における最新の状況についても説明しました。
(注)南北通勤鉄道計画(マロロス-ツツバン)
マニラ首都圏の「南北通勤鉄道計画」のうち、北方のブラカン州マロロス市から首都圏マニラ市ツツバンまでの区間の整備を実施するもの。今般,同案件に対する円借款の供与(供与限度額2419億9100万円)を決定したことから,これに関する事前通報を城内副大臣から実施した。

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